Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

黙禁会&1 Rose STAINED GLASS EXHIBITION 2017

2017-11-16 11:53:10 | お知らせ
11/28~12/3と、池袋の自由学園明日館で行われるグループ展に参加します。母校の同期・卒業生が集まっての展示です。この展覧会、今までは見る側でしたが、今回素晴らしい先輩方の仲間に加えて頂き感謝です。



現在制作中のマグダラのマリアを出します。また、物販もあります。花巻の「白鳥の停車場」さんへ卸しているオーナメントを販売します。是非ともお手に取って頂き、宮沢賢治の故郷、花巻へ思いを馳せて頂ければ幸いです。

展覧会初日のみ、夕方くらいまで会場におります。東京近郊の方、またはこの時期に東京にお出かけになる方は是非足を運んで頂けると嬉しいです。皆様のお越しをお待ちしております。

黙禁会&1 Rose STAINED GLASS EXHIBITION 2017

開催日時)11/28(火)13:00~20:00
          11/29(水)~12/2(土)10:00~20:00
          12/3(日)10:00~16:00

場所)自由学園 明日館 
        東京都豊島区西池袋2-31-3 TEL:03-3971-7535
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マグダラのマリア(制作中)

2017-11-16 10:55:04 | パネル
久しぶりに、がっつり古典の模写に取り組んでいます。香炉を持つ、マグダラのマリアです。



↑線描きが終了したところ。上の文字は、本来ならラテン語で「マリア・マグダレナ」と書いてあったはずですが、修復の際に書き忘れたのでしょう。あえて謎のまま残しました。



↑調子を入れます。ピース全体に均一にグリザイユを塗り、筆ではがし取る方法と、柔らかい筆ですっと陰影を入れていく2通りの方法がありますが、今回は前者を採用しました。



↑本来なら1度で済ませていたと思われますが、もう一度。これで大分重厚な感じになりました。

 

中世の雰囲気により近づけるため、裏側から「古び」を入れます。何世紀もの時を経るに従ってついた汚れを再現したものです。なので先ほどとは向きが逆になっています。

ステンドグラスを初めて1年目、授業の速さについていくのが精一杯で訳もわからずやっていた作業の意味を、改めて再確認することができました。

ちなみに、このマグダラのマリアのパネル、やたら背が高くて一体何頭身なのやら…?ですが、オリジナルは高い所に設置して下から見上げる形になっているため、これで丁度いいらしい。エル・グレコの絵なんかもそうですよね。

以前も書いたと思いますが、模写はなかなか苦しいものがあります。古いものは特に、オリジナルの方が汚れていたり、絵付けが消えていたり…そういう箇所はとにかく原画をよく観察したり、同時代の作品などを参照した上で、自分である程度「こうだ」と決めてかかるしかないのですが、後になって「やっぱりこうだったのではないか?」という迷いも生じてきたり…。

でもどうにか絵付けが終わりました。あとは複雑な組み立てを頑張るのみ

マグダラのマリアは個人的に思い入れのある女性で、彼女が晩年を過ごしたというフランスのサント・ボームも新婚旅行で訪れました。変な話、洗礼名を頂くならマリア・マグダレナが良いなぁ(笑)





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする