Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

ルルド・十字架の道行

2018-03-27 11:43:16 | 旅行
花巻教会では数年前から、受難日に「十字架の道行」の黙想を取り入れています。カトリック教会へ行くと、イエス・キリストが裁判にかけられ、十字架の死に至るまでの様子を14の場面で描いた絵画やレリーフなどがあります。この14の場面を辿り、イエス・キリストの受難を黙想するのが「十字架の道行」の祈りです。

今までは日本基督教団出版局『信徒の友』などを用いてきたのですが、今年はパワーポイントを使うことにしました。写真は私が2009年のイースターにフランス・ルルドを訪れた際に撮影した、「十字架の道行」です。小高い丘の上に、等身大の像が立っていました。涙が出そうなほど懐かしい写真の数々、全部整理し出すと大変なことになりそうなので今回は十字架の道行だけに留めますが、早いものであの旅からもう10年近くの歳月が経つのですね…。当時汲んできたお水は、今も変わらず家にあります聖母と出会った少女、ベルナデッタの終焉の地、ヌヴェールも同じ年に訪れたのですが、そちらは仲間と一緒だったのであまりゆっくり見られず…。いつかもう一度と願っています。



↓ここが「十字架の道行」の入口。ここから山道を登って行きます。



①イエス、死刑の判決を受ける



②イエス、十字架を担わされる



③イエス、十字架の元に初めて倒れる



④イエス、悲しみの聖母に出会う



⑤キレネ人シモンがイエスの十字架を強いて背負わされる



⑥ヴェロニカ、イエスの御顔を拭う



⑦イエス、再び十字架の元に倒れる



⑧イエス、嘆き悲しむ女性たちを慰める



⑨イエス、三度十字架の元に倒れる



⑩イエス、衣服を剥がされる



⑪イエス、十字架につけられる



⑫イエス、十字架上で息を引き取る



※イエスの足元にはマグダラのマリア、そして激しい自責の念に苛まれるペトロ?の姿があります。





⑬イエス、十字架より下ろされる



⑭イエス、埋葬される



⑮イエス、復活される



近年は十字架の道行に第15の場面「復活」を加えることもあるようです。ルルドの復活の場面には人物がおらず、蓋の開いた墓だけで復活が表されているのが非常に印象的でした。花なども供えられてあり、優しい心遣いを感じます。



「十字架の道行」の周囲には、このようなのどかな風景が広がっていて、馬が草を食んでいたりしました。「十字架の道行」の内容の残酷さとは全く対照的なだけに、これも私の中で印象に残っている1シーンです。


私事ではありますが、今回、受難週前の丁度良いタイミングで大仕事が終わりました。また、まだ風は冷たいものの花巻の地もようやく雪が消え、春の訪れを感じるようになりました。この1週間は心と身体を整え、主のお苦しみを想い、来るべきイースターの時を待ち望みたいと思います。


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イースターガーデン

2018-03-27 11:27:17 | 教会関係
知り合いの宣教師さんから、「イースターガーデン」なるものを教えて頂き、作ってみました。



教会にあったお盆(もう少し深くても良かったかも)に土を入れて、山を二つ作り、白い石(活花で使うものを使いました)で道を作ります。手前の山には十字架を3本立て、奥の方の山には石で蓋をします(キリストが埋葬されたお墓ですね)。空いているところにグリーンを植えて完成!イースターにはさらにこれにお花を植えるそうです来年は教会学校で子どもたちに作ってもらおうかな。あと、もっと小さな手のひらに乗るようなサイズのミニミニガーデンもいいかもね。これなら各自お持ち帰りできるしあ、時々霧吹きで水をかけた方が良いです!

さて、3/25から教会では「受難週」と呼ばれる時期に入ります。花巻教会の予定は次の通りです。

・3/29(木)洗足木曜日礼拝 19:00~ 礼拝の中で「聖餐式」が行われます。

・3/30(金)受難日祈祷会 13:30~、19:00~ 「十字架の道行」の黙想をします。

・4/1(日)イースター礼拝 10:15~ キリストの復活をお祝いします。イースターエッグも作ってお待ちしています

どうぞ、どの集会にもお気軽にご参加くださいませ






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ぶどうのパネル・取付終了!

2018-03-27 11:06:06 | パネル
浜松2日目は持参したパネルを教会へお届け。教会の、新しい共同納骨堂に入るものです。



↑完成直後のパネル。石に負けないような、強めのデザインにしてみました。ぶどうは4種類の紫系の色を取り混ぜています。このデザイン、ステンドグラスキルトにしてもいいかも

残念ながら当日は雨だったので、サイズが合うかどうかの確認だけして、取り付け作業(業者さんにお任せです)は後日になりました後日、写真と共に、取付が終わり、お骨の移動も無事に済んだという嬉しいご連絡を頂きました!

 

フランスでは時々、お墓にステンドが入っているのを見ましたが、最近は日本でも増えているようで画像検索すれば色々出てきますし、うちの教会の墓地にも最近、ステンド入りのお墓を建てた方がいます。完成直後、連れ合いからは「黄色いガラスが復活を思わせるね」と言われました。作り手はそこまで考えていなかったのですがそう言われればそうかも…。宗教を問わない霊園の一角なので、教会の中よりも多くの人に見て頂けて、良い証になるのではないかなと思います。教会員の皆さんへのお披露目はイースターの日になるそうです。このお仕事をさせて頂いて本当に感謝しています。どうか祝福された1日になりますように!

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掛川市ステンドグラス美術館&浜松楽器博物館

2018-03-27 10:16:50 | ステンド巡り
先日作っていたぶどうのパネルが無事完成しました。万が一の時の保証ができないため、芸術作品や貴重品の運搬は業者さんに頼むと嫌がられますので、自分で目的地まで運ぶことにしました。向うでは「どうやって持ってくるんだ!?」と心配する方もあったようですが、40×40㎝のパネル2枚、エアキャップとベニヤ板で梱包して、幸い2枚とも入る大きいトートバッグが見つかったのでそれに入れて新幹線に乗りましたバッグがあると肩にも掛けられるので楽かも…。

目的地は浜松ですが、そのちょっと手前の掛川市に2015年にオープンしたステンドグラス美術館があるので立ち寄りました。

掛川市ステンドグラス美術館。日本初の、市立ステンドグラス美術館だそうです。駅からまっすぐ、それほど遠くなく迷わず行けます

 

地元でお医者さんをされている方が長年にわたってコレクションしていた19世紀イギリスの作品が多く収められています(一部フランスものもアリ)。よく個人でこれだけ集めて建物まで建てたものだと脱帽…



内部はこういう所には珍しく、写真撮影もOK。しかし全作品を収めた写真集が美しいのでそっちを買いました。作品の写真と解説のみならず、イギリスにおけるキリスト教とステンドグラスの歴史、ステンドグラスの修復についてなど、非常に勉強になる内容です。

20世紀後半、イギリスでは移民や非キリスト教徒の数が増え、教会の数が過剰になったということで、多くの教会が閉鎖され、取り壊されました。ステンドグラスもそれに伴ってその多くが建物と一緒に取り壊されましたが(何ということを!)、一部は古美術品として取引され、難を免れました。日本の結婚式場でも、この時イギリスからもたらされたステンドグラスや調度品などが使われているところもあります。各地のステンドグラス美術館もですね。

ボランティアガイドの方が色々と教えてくださり、いい勉強になりました実は私自身はまだイギリスへは行ったことがないのですが、じわじわとイギリスにも興味が湧いてきました。いつか行ってみたいなぁ…しばらくオルガンでイギリスものを弾いて気分を上げようかな

午後は宿に荷物を置いて、浜松楽器博物館へ。撮影もOK。



↑何と、ステンド入り自動ピアノ!



↑オルガンコーナー。左側は何と、パイプもペダルもついているけどリードオルガン!送風は自動か手回しだそうです。



↑国産リードオルガンコーナーペダル付の楽器が国内でも製造されていたことにビックリ

久しぶりに歩いて(しかも大荷物で)疲れましたが楽しかった!



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白河市3教会

2018-03-27 09:45:38 | 教会巡り
3/13、14と白河・那須を訪れました。1日目、白河市内で3つの教会に立ち寄りました。

白河正教会。福島で最も古い歴史を持ち、県の重要文化財に指定されています。内部には山下りん作のイコンも収められているそうです。

 

カトリック白河教会。手持ちの写真集『古教会への誘い』に載っていたのと違う…?と思ったら、2011年の東日本大震災で被災し、その後新築したようです。



日本キリスト教団・白河教会。プロテスタントの教会ですが、グリザイユ絵付けの施された立派なステンドグラスが収められています。



 

左下にOHTAKE STUDIOSとあるのですが、東京の老舗工房、大竹ステンドグラスでしょうか?

この日は那須泊、2日目は那須ステンドグラス美術館を訪れました。今回でもう4回目、那須へ来るとどうしても訪れたくなる場所です。運良く、パイプオルガンの演奏を二度、聞くことができました。



お天気にも恵まれ、良い春休みでした


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