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AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

津軽周遊①(弘前の教会巡り)

2017-08-17 09:55:51 | 教会巡り
休暇の後半。今年はどこへ行こうかと色々考えましたが、日頃同じ教区なのになかなか行けない青森へ行くことにしました。

ちなみに日本基督(キリスト)教団では、青森・秋田・岩手を「奥羽教区」という1つの教区としています。

青森1日目は弘前へ。明治から大正期に建てられた古い洋館が数多く残っている街です。



↑旧東奥義塾外人教師館。1階のカフェでお昼ごはんよく見ると、窓ガラスも今の工業用ガラスと違って気泡が入っていたり、波打っていたりして古そうな感じでした。



旧弘前市立図書館。

でもやっぱり1番の目的は教会!まずはカトリック弘前教会へ。1910(明治43)年に施工された、ロマネスク様式の教会。



教会前のルルド。



こういう小さな心遣いが嬉しい。内部の撮影NGな教会も多いのですが、ここはOK。教会好きには有難いことです。



聖堂内部。椅子の下には畳が敷かれています。「教会に畳?」と思う方もあるかもしれませんが、古いカトリック教会では結構見かけるような気がします。昔正座をしてミサに預かっていた頃の名残です。



入口側の窓も色ガラスになっています。



アムステルダムの聖トマス教会から譲り受けた祭壇。その壮麗さに圧倒!!一番下には4福音書記者の姿も。

 

 

ステンドグラスは1984~1993年にケベック外国宣教会のG・カロン神父によって制作されたもの。その中から、特に印象に残った2枚を。



天地創造を表したものですが、よーく見ると猫が!!ちなみに聖書正典には猫は登場しません(プロテスタントでは普段読むことのない、外典の方に1回だけ出てきますが)。それをわざわざ登場させるあたり、これを作った神父さんは絶対猫好きだと見た!!



一番下に岩木山と弘前の街の風景が、その上には三味線やりんごなど、津軽を象徴するアイテムが描かれています。大いなる津軽愛を感じる私ももし、この先また教会の仕事をする機会に恵まれれば、このような作品を作りたいものだと思います。

さて、お次は日本基督教団弘前教会へ。東北最古のプロテスタント教会で、まっぷるなどのガイドブックにも弘前名所としてちゃんと載っています。



1906(明治39)年築、パリのノートルダム大聖堂をモデルにしたとされる、木造2階建ての教会。プロテスタント教会は日曜以外は閉まっている教会が多いのですが、ここは日・水曜の午前、月曜以外はオープンにしています。



牧師に礼拝堂内部を案内して頂きました。内部には和室もあり、和洋折衷。講壇に椅子が3つありますが、真ん中には誰も座りません。何故なら、そこはイエス・キリストの席だからだそうです。

↓火災の時に、焼け残った看板。



大正時代のリードオルガン。残念ながら風袋が壊れていて今は弾いていないそうです。



説教台や聖餐卓は津軽塗!ここでも地元愛を感じました



最後に、日本聖公会弘前昇天教会へ。





何とも趣のある、古~い煉瓦作りの教会です。残念ながら閉まっていたので、外観のみ見学。今は常駐する司祭がいないようです。

この日は酸ヶ湯温泉の湯治部屋に宿泊しました。酸性のお湯なので、敏感肌や傷のある方には辛いかもしれませんが、日頃の疲れがすーっと取れるような、いいお湯でした。この翌日は青森市へ…。






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