「私が見てきたステンドグラス」今回はシャガールのステンドグラスで有名なランス大聖堂です。
2009年8月7日、ステンドグラスの課外授業で、先生の車でランスへ行きました。朝の7時半にアトリエを出発して3時間ほどでランスへ到着
まずはノートルダム大聖堂へ。この大聖堂は19世紀までフランス王の戴冠式が行われていたことで有名です。
一番左が、正面中央扉の彫刻の中でもとりわけ有名な「微笑む天使」。左半分が受胎告知、右半分がマリアのエリザベト訪問の場面になっています。
内陣中央の小祭室にはシャガールのステンドグラスがあります。美しいブルー!
ランス大聖堂は何故こんなに現代的なステンドグラスが多いのだろうと思ったら、当初のものがほとんど現存していないのだそうです。フランス革命以前の1740年代から既に、地階の窓がロウソクの節約などの目的で透明ガラスに置き換えられ、さらに第一次大戦でステンドグラスのほぼ半分が破壊。さらに、1914年9月19日には空爆…現在の大聖堂は戦後の市民の努力により完全に修復されたそうです。
ヨーロッパでいくつかの教会を見てきて驚いたのは、いくつもの時代にわたって建てられたこともあってか、様々な時代時代のステンドグラスが同じ場に置かれ、尊重されていること。ここにも古典的な絵付けの作品と共に、幾何学模様や現代的な感性の作品も同等にその良さを認められ、並べられているのが印象的でした。
これは何故か一部だけがカラフル。
先生のガイド付きで大聖堂を見学した後、シャペルフジタ(フジタ礼拝堂)が開くまでの間自由時間になりました。大聖堂からちょっと離れたところにあるサン・レミバジリカ聖堂を捜しつつ、途中でお昼ごはん
サン・レミバジリカ聖堂。サン・レミとはフランク王国の初代王クロヴィスに洗礼を授けた司教で、ここの聖堂には彼の遺体が安置されています。時間がなくて10分ほどしか見れなかったのが残念ですが、ここもステンドの宝庫でした。カテドラルより観光地化されてない感じがまた良かったです。
後から写真を見返してみると、丁度光の具合が絶妙な時間帯だったようです。我ながらいい写真が撮れたなと思います。その後車でシャペルフジタへと向かいました。
ここは1959年、ランスのノートルダム大聖堂で洗礼を受けた藤田嗣治が、シャンパンで有名なG.H.Mumm社の資金援助を受けて建てた礼拝堂です。内部は写真撮影禁止だったのでお見せすることができないのが残念ですが、壁一面に生き生きと描かれたフレスコ画と、大胆な筆致の絵付けステンドグラスが見事でした!入り口上部の「キリスト磔刑」の絵の中には、群集の中に混じって藤田自身も描かれています。彼は1968年に亡くなり、この礼拝堂に埋葬されました。
ちなみにシャペルフジタは、冬期間は閉鎖されています。新婚旅行で再訪できなかったのが残念です
最後に、ランス近郊にある「エペルネー」というシャンパン作りの街を訪ねました。Moët et Chandonは日本でも有名ですが、そこは外から写真だけ撮ってそのお隣のシャンパン工場へ…。
↑こちらがモエ(笑)
まずは「シャンパンができるまで」みたいなビデオを日本語で見せられたんですが、このナレーションがいかにもカチカチの翻訳調って感じで、日本語にも関わらず難解極まりなかったシャンパン作りの過程をオペラに例えていた辺りまでは覚えているんですがあとはもう爆睡…
その後、地下のシャンパンセラーを見学。残念ながら撮影禁止だったのですが、貯蔵庫へ降りていく石造りの階段のあちこちに、シャンパンの瓶で作ったライトが置いてあるのがオシャレでしたセラー内は寒いと聞いてたんですが、外が結構暑かったので丁度いい位だったかな(まぁ、あんまり長時間いたら寒いだろうけど)。
最後に、ショップでシャンパンの試飲がありましたどれを買おうかちょっと迷いましたが、結局試飲したシャンパンを1本買い、後日日本のステンドグラスの恩師に送りました。フランスには郵便局にワインを送る専用の箱があって驚きでした
次回はドイツのケルン大聖堂をご紹介したいと思います
2009年8月7日、ステンドグラスの課外授業で、先生の車でランスへ行きました。朝の7時半にアトリエを出発して3時間ほどでランスへ到着
まずはノートルダム大聖堂へ。この大聖堂は19世紀までフランス王の戴冠式が行われていたことで有名です。
一番左が、正面中央扉の彫刻の中でもとりわけ有名な「微笑む天使」。左半分が受胎告知、右半分がマリアのエリザベト訪問の場面になっています。
内陣中央の小祭室にはシャガールのステンドグラスがあります。美しいブルー!
ランス大聖堂は何故こんなに現代的なステンドグラスが多いのだろうと思ったら、当初のものがほとんど現存していないのだそうです。フランス革命以前の1740年代から既に、地階の窓がロウソクの節約などの目的で透明ガラスに置き換えられ、さらに第一次大戦でステンドグラスのほぼ半分が破壊。さらに、1914年9月19日には空爆…現在の大聖堂は戦後の市民の努力により完全に修復されたそうです。
ヨーロッパでいくつかの教会を見てきて驚いたのは、いくつもの時代にわたって建てられたこともあってか、様々な時代時代のステンドグラスが同じ場に置かれ、尊重されていること。ここにも古典的な絵付けの作品と共に、幾何学模様や現代的な感性の作品も同等にその良さを認められ、並べられているのが印象的でした。
これは何故か一部だけがカラフル。
先生のガイド付きで大聖堂を見学した後、シャペルフジタ(フジタ礼拝堂)が開くまでの間自由時間になりました。大聖堂からちょっと離れたところにあるサン・レミバジリカ聖堂を捜しつつ、途中でお昼ごはん
サン・レミバジリカ聖堂。サン・レミとはフランク王国の初代王クロヴィスに洗礼を授けた司教で、ここの聖堂には彼の遺体が安置されています。時間がなくて10分ほどしか見れなかったのが残念ですが、ここもステンドの宝庫でした。カテドラルより観光地化されてない感じがまた良かったです。
後から写真を見返してみると、丁度光の具合が絶妙な時間帯だったようです。我ながらいい写真が撮れたなと思います。その後車でシャペルフジタへと向かいました。
ここは1959年、ランスのノートルダム大聖堂で洗礼を受けた藤田嗣治が、シャンパンで有名なG.H.Mumm社の資金援助を受けて建てた礼拝堂です。内部は写真撮影禁止だったのでお見せすることができないのが残念ですが、壁一面に生き生きと描かれたフレスコ画と、大胆な筆致の絵付けステンドグラスが見事でした!入り口上部の「キリスト磔刑」の絵の中には、群集の中に混じって藤田自身も描かれています。彼は1968年に亡くなり、この礼拝堂に埋葬されました。
ちなみにシャペルフジタは、冬期間は閉鎖されています。新婚旅行で再訪できなかったのが残念です
最後に、ランス近郊にある「エペルネー」というシャンパン作りの街を訪ねました。Moët et Chandonは日本でも有名ですが、そこは外から写真だけ撮ってそのお隣のシャンパン工場へ…。
↑こちらがモエ(笑)
まずは「シャンパンができるまで」みたいなビデオを日本語で見せられたんですが、このナレーションがいかにもカチカチの翻訳調って感じで、日本語にも関わらず難解極まりなかったシャンパン作りの過程をオペラに例えていた辺りまでは覚えているんですがあとはもう爆睡…
その後、地下のシャンパンセラーを見学。残念ながら撮影禁止だったのですが、貯蔵庫へ降りていく石造りの階段のあちこちに、シャンパンの瓶で作ったライトが置いてあるのがオシャレでしたセラー内は寒いと聞いてたんですが、外が結構暑かったので丁度いい位だったかな(まぁ、あんまり長時間いたら寒いだろうけど)。
最後に、ショップでシャンパンの試飲がありましたどれを買おうかちょっと迷いましたが、結局試飲したシャンパンを1本買い、後日日本のステンドグラスの恩師に送りました。フランスには郵便局にワインを送る専用の箱があって驚きでした
次回はドイツのケルン大聖堂をご紹介したいと思います