ひとつのことに集中することも大事だが、それに縛られるのも
また、別の力を産み、拮抗する。
世界はバランスだ。
吐く息も吸う息も、体で感じているとわかるのだが、
力が入っていると、十分にいきわたらない。
師匠「緊張と緩和ってね、演劇のメソッドであったの。
高校の時、トレーニングメニューにしていたよ。
これが身に着くと、いざって時の胆力にもなるらしいよ。
舞台でのアクシデントにも耐えられるってね。」
もちろん、学びのレベル、魂のレベルにおいての感覚にもよる。
がんばることを続けた先に、緩和ー力を抜くことも覚える。
すると、周囲がよくみえる。
今まで気がつかなかった小さなことも。
そして、周囲とのつながりも。
がんばったことのその先は、がんばらなくてもすべての中で
自分が浮遊していて、浮遊の中でふと浮かぶ意識感覚は、
浮かんだもの、そのものが届けられる。
この感覚を拡大させれば、すべてのつながりを意識することができる。
まずは、がんばってみる。
そして、次に来る浮遊した感覚は、神さまからの贈り物だ。