NHKの番組で、二十年ごとの遷宮では、神宝も新調される
のだとかで、その宝を作る、たずさわる方々の技が紹介
されていた。
その中に、今は絶えつつある葛を使った小箱があった。
ちょうど、前日、師匠が香りに誘われて葛の花を愛でてきたばかり。
八月から九月が開花時期。だが、葛箱に使われるつるは
花が咲く前。
夏の土用の頃のものを使うそうだ。
開花前なので植物さんの持つ力が、違うのかもしれない。
バッタが止まっていた。
形状は藤の花とは逆向きだが、香りはとてもよく似ている。
地を這う、つるの植物だが、ここは、他の植物さんと共生していて
木陰が形成され、香りのトンネルになっていた。
師匠のまわりで香る招霊の香りが気になる方、今の時期は
これが一番近い香りかもしれない。(実際はもっと甘い。(苦笑))