そうして、これからも生きることにおいて、何かありますか?
との質問に
「日々を楽しみ、そして、なにより、慈しんでいること。」
と、師匠は答えている。
「神さまはひとに、愛しいと思える一瞬一瞬をあたえてくださっている。
この一瞬一瞬には、神さまの慈しみがこめられている。
だから、わたしは、そのすべてを愛おしいと思うのです。」
今年は、二月にお目にかかれた、丹生神社の招霊さんの花。
普通はそんなに匂いはしないが、どなたかの香りなのか、
檜の香りに次いで、よく師匠のまわりで漂ってくる。
師匠に語りかけられる、木々のみなさん。
花々のみなさん。鳥たちのみなさんに感謝。
どのすべても、神さまからおしみなくあたえられた慈しみの賜物。
だからこそ、この世界の一瞬、一瞬のきらめきを感じて、
神さまから届けられる贈り物を、受け取っている。
駐車場のわきの梅も満開だった。