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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

花しょうぶまつり - 碧南市油ヶ渕公園

2022-06-04 06:00:04 | みんなの花図鑑
愛知県碧南市の県内最大の自然湖沼「油ヶ渕」北岸の花しょうぶ園に行ってきました。


ハナショウブは 1万8千平方メートルの敷地に80品種・1万3千株植えられているそうです。



ハナショウブ(花菖蒲)は アヤメ科アヤメ属(Ilis アイリス)の植物。



「いずれがアヤメか カキツバタ?」



と呼ばれるように、アヤメ属の花はよく似ています。



アヤメとカキツバタは生育環境が大きく異なるので見分けがつきます。
アヤメは陸地のやや乾いたところに生育するのに対し、
カキツバタは湖沼沿いの湿地に生育します。




ところが今日の話題の花しょうぶは 湿地でも陸地でも生育します。ここ油ヶ渕公園でもそうです。
近くの応仁寺周辺にも花しょうぶ園がありますが、ここは干からびた田んぼのように水面が見えません。




アヤメとカキツバタとハナショウブは開花時期が違うので、そこからも区別できます。
アヤメは5月上旬には咲き、カキツバタはそれより遅く5月中旬、ハナショウブは今どき6月です。




それから3者を区別するには 花弁の根元のシンボルみたいな模様で区別すると分かりやすいです。



最初に陸上で咲くアヤメは 花弁の根元に アヤメ紋と呼ばれる網目模様があります。

▲アヤメ紋



次に湿地で咲くカキツバタは 花弁の根元に白い細長の模様があります。

▲カキツバタ 白紋



そしてこの花しょうぶには 花弁の根元にダッチアイリスの花弁に似た黄色い細長の模様があり、さらに花弁全体に縞模様があります。

▲ダッチアイリス(オランダアヤメ)黄色紋

▲ジャーマンアイリス ブラシ



花弁全体の縞模様はどの園芸品種にもあり、中には絣(かすり)模様のように美しいものもあります。


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