(トップ画像は雌性期中期のアキノノゲシです)
雄性期
アキノノゲシは舌状花の集合で花序を構成しています。
舌状花は一枚の肥大化した花弁と一組のおしべ・めしべからできています。
つまり一枚の花弁は必ず中心部の一組のおしべ・めしべと繋がっているのです。
花の初期には雄しべ筒の中から花粉が筒の上部に持ち上げられます。花粉を押し上げているのは筒の中を通っている雌しべの花柱です。
この時期、雌しべはまだ成熟していません。花粉をまとわりつけた棒に過ぎないのです。
雄性先熟といって 花粉放出期と受精期をずらしているわけです。
雌性期のはじめ
しばらくたつと、雌しべの花柱の先が2つに割れカールしだします。
ヒツジの角のようなかたちになった内側が花粉を受け入れる柱頭です。
雌しべの花柱の表面には花粉がまだついています。
雌しべ棒の先が割れて柱頭ができるのですが、内側と外側の境界はあいまいで、柱頭部分にも花粉が付いている雌しべ棒が見られます。
雌性期中期
雌しべ棒(花柱)の先が割れ柱頭が展開しだしました。
雌しべ棒を覆っていた花粉も上のほうは無くなり下のほうだけ残っています。
雌性期終期
雌しべ棒(花柱)に付いていた花粉はすべて無くなりました。
ところで花粉はどこへいったのでしょうか?
確かにミツバチの体について運ばれていった花粉もあるでしょうが・・・
すべて訪花昆虫の体に付いていったとは思えません。
そうかといって、風に吹かれて飛んでいったとも思われません。
花粉より大きな卵らしきものが花柱に付いています。 虫が産み付けたのでしょうか?
綿毛期
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