キツネノマゴの花は唇形花なので、シソ科かなと思ったりしますが、シソ目キツネノマゴ科キツネノマゴ属です。
花は上唇と下唇とありますが、上唇はほとんど目に入りません、目につくのは下唇とその上にある不思議な形をしたシベです。
ところで、キツネノマゴ(狐の孫)という不思議な名前の由来ですが、みんなの花図鑑には
「名の由来は、花穂の形を孫狐のしっぽに見立てたものといわれるが、花が孫狐の顔に似ているからなど諸説があるらしい。」とあります。
上の解説に出て来る「孫狐」とか「孫狐のしっぽ」とか言われても、現代人にはさっぱりイメージできません。
でも、キツネノマゴだけでなく「キツネノカミソリ」や「キツネノボタン」などキツネが付く名前の植物がけっこうあります。
昔は今よりもキツネが人間の生活に身近な存在だったということでしょう。
庭木図鑑 植木ペディアの「山野草」のページには「キツネノマゴ」の由来について次のように書かれています。
「キツネノマゴという名前の由来には、花穂がキツネのシッポに似て孫の様に小さいことによるとする説、あるいは「マゴ」は「ママコナ」の転訛したもので、ママコナに似た植物で、花穂や茎に毛が多いことによるとする説がある。」
ここに出て来る「ママコナ」という植物がまたキツネノマゴ以上によく分かりませんが、次のような植物のようです。
Qwert1234 - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=92457910による
まあ、名前の由来はこれくらいにしておいて・・・
さっきから気になってるのは 上唇の前にある不思議な格好をしているシベです。
白い色をした上唇の手前にある米粒状の2個は 雄しべ(の葯)なんだそうです。
こちらのほうがより分かりやすいかもしてません。
上唇の縁に沿うように雄しべの花糸が立ち上がっていて 褐色の米粒状の葯をつけています。
そして驚くことに 葯から下に伸びている白い匙のような器官はなんと「距」なんだそうです。
2つの葯と言いましたが、おしべは2個でそれぞれ上下2つの葯を持ち、下側の葯から距が出ているのだそうです。(松江の花図鑑)
では 雌しべはどこに?
(↑ 松江の花図鑑さんよりお借りしました)
こんな小さな花なのに、不思議なほど虫が良く来るそうです。距の中に特上の蜜が入っているのでしょうか (^^♪
〔雑談追記〕
名前の由来ですが、記事を書いて一晩寝たら(そうです、この記事は前日の夕方からビールを飲みながら書いたものです)、まったく別の(誰も言ってない)アイデアが浮かびました。
むかしの人は この小さい唇形花の野草を見て
ゴマ(胡麻)のキツネバージョン!
と思ったのではないか!?
繰り返しますと、
キツネノマゴ
↑ こんな花を見て
↓ に似ているな~ と。
ゴマ
(「カタギ食品のごまごまブログ・ごまってどんな植物?」より借用)
繰り返しますと
キツネノマゴ
↑ こんな花を見て
↓ 胡麻に似ているな~ と。
胡麻
ゴマ(胡麻)のキツネバージョン!
狐用の胡麻(sesame for foxes)、キツネノゴマと言ってたのが、いつのまにか キツネノマゴに転訛したのではないか??
それに、前掲のように昔の人なら「狐の孫」と言わず はじめから「孫狐」と呼んだのではないか!?
という過去への想像力もこの説を後押しします \(^o^)/
だから、某写真サイトにも
キツネノゴマ科
がちゃんとあるのです (^_-)-☆
以上、思い付きでした ∧||∧
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素晴らしい思い付きですね~
よく夜遅くに記事を書くと夢か現か…
我ながら良い思い付きにたどり着く事が多々あります。
アブリルさんにはレベル上、全く足下にも及びませんが。
狐の孫は花の後方の緑の部分(葉っぱ)が花の割には大きくて太くて…
その形が狐の尻尾に凄く似ているので、見るたびに思ってしまいます。
全くの外れですが…
キツネの尻尾をとくと見たことが無くて
それで全然別の考えを思いつきました。
でも、キツネの尻尾に似ているのは
花ではなく後方の葉っぱの部分だとしたら
やはり孫狐の尻尾だったんでしょうね(^^)/