アゼナ科のウリクサは典型的な水田雑草で、「畑地や田のあぜ、庭の隅など、土がある程度露出されているものの極端に乾燥しすぎない場所に生える、小さな1年草です」(野田市「ウリクサ(瓜草)(アゼナ科ハナウリクサ属)」)
このウリクサ、近くで観察するととても面白い特長があります。
左右から伸びた雄しべが接合してアーチを作っているのです。
こういう雄しべがアーチを作っている花、園芸植物で見たことがありますよね?!
そうです、トレニアの花です ↓
トレニアでは5本ある雄しべの1本が退化してなくなり、上側の2本の雄しべはアーチ形につながり、下側に2本の雄しべは短く雌しべの基部にあります。
ウリクサの雄しべも同じ構成です。
トレニアとウリクサというと、あまり関係ないみたいですが、
トレニア Torenia fournieri
ウリクサ Torenia crustacea
で、実は同じ Torenia 属の植物だったのです。(トレニア属と言えばわかりやすいものを、ウリクサのときは Torenia = ハナウリクサ属と和名にするものだから、同属と気づきにくかったのです)
ウリクサ
トレニア(ハナウリクサ)の英名 Wishbone flower について
トレニアは 英語で Wishbone flower といいます。
なぜ Wishbone flowerと呼ばれるのかについてですが、
よく日本語サイトの説明では
「wishbone flowerは、先が二つに割れためしべの形が鶏のウィッシュボーン(胸骨)に似ていることに由来しています。」 ??
との説明がありますが・・・これは明らかな 誤解です。
左右から雄しべの葯がくっついて花糸がアーチを作った姿が
ウィッシュボーン(暢思骨)(wiki 「叉骨」より)
に似ているからです (´∀`)
wishbone とはそもそも Wish Bone。つまり直訳すれば「願い骨」。
実はこれ、鶏の胸骨に由来する。鳥の丸焼きを食べた後、λ型をした胸骨を外し、ふたりで両端を持って引っ張り合う。胸骨の頂点は丈夫だから、真ん中では割れず、どちらかの破片に頂点が付いてくる。その頂点を取った者の願いが叶う、という言い伝えから、鳥の胸骨を「ウィッシュボーン」と呼ぶようになったらしい。(Motor-fan Tech. 「ダブルウィッシュボーンの「ウィッシュボーン」とは何か——安藤眞の『テクノロジーのすべて』第56弾」)
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wishbone ashは若いころよく聴きましたから
wishboneの意味は知っていました (´∀`)
https://okwave.jp/qa/q88296.html
私はツインギターの奏でる
https://www.youtube.com/watch?v=uWWC-2pPSrE
が大好きで、アルバム『アーガス』も持っています!(^^)!