アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヤノネボンテンカ - アオイ科

2023-08-15 16:30:00 | みんなの花図鑑
台風7号 朝の予想よりだいぶ西に逸れています。記録的短時間大雨情報が、深夜には京都に、未明には奈良に、そして朝には鳥取に出ました。


ローカルニュースですが、愛知県の名鉄西尾線沿線のあちこちに今この花がいっぱい咲いています。



花の名はアオイ科の「ヤノネボンテンカ」。白い花なのですが、つぼみのときはこんなふうに紅色です。




さて、ヤノネボンテンカ(矢の根梵天花)とは?
矢の根」とは「矢柄(やがら)の先端にあり射当てたとき敵を突き刺すように作った部分。 鏃(やじり)。」(コトバンク)とあり、矢の先なのに「矢の根」とはこれ如何に??なんですが、上の画像にあるように特徴的な葉の形に由来するものです。
では、「ボンテンカ(梵天花)」とは?
ボンテンカ(梵天花) という名前の、やはりアオイ科の木があります。

ボンテンカの葉(7月、安城デンパークにて)
元祖ボンテンカのほうも今では九州~沖縄に自生しているそうですが「梵天というのはインドのこと」で、インドから渡来した花という意味でつけられたという説がありますが、原産地もはっきりしません。
というわけで、ヤノネボンテンカの「ボンテンカ」がどういう由来で付けられたのか、はっきりしません。ヤノネボンテンカのほうは原産地は南アフリカです。




さっきから花弁の外側ばかり撮ってますが、この花、花弁の裏側のほうが派手なんです!(^^)!


この模様、むかしは 蛇の目傘を連想していましたが・・・


「矢の根」で検索すると、「やじり」以外に必ず 歌舞伎十八番「矢の根」のことが出て来ます。

歌舞伎「矢の根」の一場面の錦絵/画・香蝶楼豊国 国立国会図書館蔵
そして説明に出て来る歌舞伎役者のこの顔が 「ヤノネボンテンカのバックシャン」な姿を思わせるのです \(^o^)/



では、内側は? というと…

よく見るアオイ科のシベです。


そして花弁の中心があかくなってるところなぞ 畑のオクラの花にも似ています。


その中心の模様「梵天」ってイメージ ?!



検索すると「雌しべは赤色で先端が10分岐します」って書いてあるけど? ほんとかな??



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