このアブラナ科の花はいろいろな名前で呼ばれています。
まず、標準和名のオオアラセイトウ、漢字は大紫羅欄花。牧野富太郎博士の命名です。
別名は まずムラサキハナナ、漢字は紫花菜。ブログなどではこの名が 一番良く使われてるんじゃないかな?
他には ショカッサイ、漢字は諸葛菜(←諸葛孔明が広めたとの伝説から)
学名は Orychophragmus violaceus
属名 Orychophragmus は日本語では オオアラセイトウ属とも、ムラサキハナナ属とも、ショカッサイ属とも呼ばれます。
この花は一般に流通する名前が三つも四つもあり、そのため新聞紙上で論争が起こったとき、植物学者でもあった昭和天皇が
「牧野富太郎が最初にオオアラセイトウと名付けたのだからそれでいいではないか」
と勅裁されたという有名な逸話があるそうです。(ネット検索から)
小さなアブが訪花しています。何アブでしょうか?
じっとしていて動きません。
とてもよく似た花に 同じアブラナ科のハナダイコンがあります。
今日、この花を撮ってから(似た者同士シリーズとして)ちょっと探しましたが、見つけられませんでした(T△T)。
ムラサキハナナ(紫花菜)
●原産地は中国で、オオアラセイトウ属(Orychophragmus)、多年草・1年草
●葉は広く艶があり茎の上部にも付く
●花は茎に枝を出し広がっては花を付ける
ハナダイコン(花大根)
●原産地はシベリア、西アジア、ヨーロッパで、ハナダイコン属(Hesperis)、秋蒔き1年草
●葉はやや細く葉や茎に短い毛が生え葉に艶はない
●花は茎を真っ直ぐ上に長く伸ばし茎上部に集中させ花を付ける
夕方に芳香を放つという
名前にいろいろあって、コメントもそれだけで終わっちゃいそうですが、シベを見ると、時期により、雌しべや雄しべの状態に違いがあって面白いです。
前の画像は 雌しべが低かったけれど、この花では雌しべ雄しべともに伸び切って全開状態。
雄しべがカールして、雌しべだけが伸びています。
受粉完了か?
うちの実家にも昔植えられていましたが、母はシカナと呼んでいました。
語感だけで、鹿の菜っぱ??と思っておましたが、ムラサキハナナの音読みだったんですね。
一般的ではないと思いますが(笑)
字の「紫花菜」のほうから入って「シカナ」ですか?!なんと学のあるお母様ですこと(´∀`)
別件で、
昨日の正午から、gooトップページに私の<渾身の一作>「日本にセイヨウヒイラギはあるのか」が取り上げられ、アクセス数が尋常でないことになってます。
あのころはヤバネヒイラギモチをシナヒイラギとか単にヒイラギモチという呼び方をしていました。
記事を読み返すたびにヤバネにしておけばもっと分かりやすかったナ、と反省しています。