きょうは長いことお蔵入りになっていたシナノキ属の木たちを在庫一掃みたいに取り上げてみます。
まだちゃんと整理がついてないのですけど・・・
とりあえず よく出会うボダイジュとシナノキから・・・
ボダイジュ
背の高い樹ですが、望遠で覗くとこんな花が咲いています。ボダイジュだと思いますが、シナノキかもしれません。
花だけを見ていたのでは判らないことが多いのです。
(6月10日 安城デンパーク・テラスガーデンにて)
でも木を見上げれば一目瞭然です。見上げると、葉が白いです。
ボダイジュの葉は葉裏に毛が密生していて、トップ画像のように風が吹いて葉裏を見せると、木全体が白い葉の木のように見えるのです。シナノキではこうはなりません。
そういう目で再度花を見ると(ここの花は高いところに咲いていて近くに寄れません)いくぶん黄色で、ボダイジュの花っぽいです。シナノキの花は似た感じですが、もう少し白っぽいのです。
ボダイジュの雄しべは花弁よりも長くないと言われてます。
(シナノキの雄しべは花弁の先に伸びていると言われてます)
▼以前別のところで撮ったボダイジュの花です
▼ボダイジュの葉裏をマクロスコープで拡大してみたものです。
シナノキ
ボダイジュの比較の対象となるシナノキですが、ことしは撮り忘れました(ToT)
それで、以前愛知県緑化センターで撮ったシナノキの画像でボダイジュとの違いを確認してもらおうと思います。
ボダイジュのやや黄色みがかった花と比べると、白っぽいです。
そして、シナノキの雄しべは花弁より長く前へ出ている、ということでしたが、この画像ではそこはよくわかりません。
葉裏の毛がないので、ボダイジュのように白く光っていません。
以上をまとめると・・・
シナノキ ボダイジュ 区別
(森と水の郷あきた「樹木シリーズ96 シナノキ」より)
次は難問です。
シナノキ?
これは安城デンパークの(クラブハウス前)フロントガーデンに一本だけあるシナノキ属の樹なんですが、以前はボダイジュの樹名板がありました。
しかし、ある年の見学会のとき、私の質問に端を発して(´∀`) シナノキ属であることに間違いはないが、ボダイジュではないかもしれないと職員さんの間で議論になった木です。
ここに掲げるのはその前後に撮った問題の木です。(2019-06-13 撮影)
シナノキの花の特徴というのが 雄しべが花弁より長く伸びていて、多少ですが、ギンバイカの花のように見えるというものでした。そういう点からすると、私にはこれは ボダイジュではなくシナノキに見えて仕方がありません。
以下、そのとき下に落ちていた花を撮影したものです。
セイヨウシナノキ
さて、安城デンパークにはたくさんのシナノキ属があります。
これはグラスウォーク外側のオーク類が植わっている場所にあった木ですが・・・
周囲にあるスカーレット・オークやピン・オークのような特徴のある葉ではないので、却って「なんの木だろう?」と気になる木です!(^^)!
近くに行って見上げると ボダイジュに似た花が咲いているではありませんか?!
ちょっと黄色い葉弁だから、シナノキではなくて ボダイジュのほうかな?
いずれにしても デンパークさんに聞いてみましょ? っと(^^♪
すぐに回答をいただけました。
予想していたのとは違い、こたえは「セイヨウシナノキ」でした。
セイヨウシナノキ 西洋科の木
セイヨウシナノキはヨーロッパ原産のナツボダイジュとフユボダイジュの自然交雑種。セイヨウボダイジュとも呼ばれる。(中略)花序につく花の数が7~10個程度のため、セイヨウシナノキとした。(三河の植物観察「セイヨウシナノキ」)
シューベルトの「リンデンバウム」は、この木のこと。
▼ネット上のセイヨウシナノキ(セイヨウボダイジュ、リンデンバウム)例
ナツボダイジュ
最後に、セイヨウシナノキの交配元のいっぽうナツボダイジュの花をお見せします。
(2021-6-10@愛知県緑化センター)
いかがでしたか?
シナノキ属はやっぱり難しいですね (´∀`)
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まだちゃんと整理がついてないのですけど・・・
とりあえず よく出会うボダイジュとシナノキから・・・
ボダイジュ
背の高い樹ですが、望遠で覗くとこんな花が咲いています。ボダイジュだと思いますが、シナノキかもしれません。
花だけを見ていたのでは判らないことが多いのです。
(6月10日 安城デンパーク・テラスガーデンにて)
でも木を見上げれば一目瞭然です。見上げると、葉が白いです。
ボダイジュの葉は葉裏に毛が密生していて、トップ画像のように風が吹いて葉裏を見せると、木全体が白い葉の木のように見えるのです。シナノキではこうはなりません。
そういう目で再度花を見ると(ここの花は高いところに咲いていて近くに寄れません)いくぶん黄色で、ボダイジュの花っぽいです。シナノキの花は似た感じですが、もう少し白っぽいのです。
ボダイジュの雄しべは花弁よりも長くないと言われてます。
(シナノキの雄しべは花弁の先に伸びていると言われてます)
▼以前別のところで撮ったボダイジュの花です
▼ボダイジュの葉裏をマクロスコープで拡大してみたものです。
シナノキ
ボダイジュの比較の対象となるシナノキですが、ことしは撮り忘れました(ToT)
それで、以前愛知県緑化センターで撮ったシナノキの画像でボダイジュとの違いを確認してもらおうと思います。
ボダイジュのやや黄色みがかった花と比べると、白っぽいです。
そして、シナノキの雄しべは花弁より長く前へ出ている、ということでしたが、この画像ではそこはよくわかりません。
葉裏の毛がないので、ボダイジュのように白く光っていません。
以上をまとめると・・・
シナノキ ボダイジュ 区別
(森と水の郷あきた「樹木シリーズ96 シナノキ」より)
次は難問です。
シナノキ?
これは安城デンパークの(クラブハウス前)フロントガーデンに一本だけあるシナノキ属の樹なんですが、以前はボダイジュの樹名板がありました。
しかし、ある年の見学会のとき、私の質問に端を発して(´∀`) シナノキ属であることに間違いはないが、ボダイジュではないかもしれないと職員さんの間で議論になった木です。
ここに掲げるのはその前後に撮った問題の木です。(2019-06-13 撮影)
シナノキの花の特徴というのが 雄しべが花弁より長く伸びていて、多少ですが、ギンバイカの花のように見えるというものでした。そういう点からすると、私にはこれは ボダイジュではなくシナノキに見えて仕方がありません。
以下、そのとき下に落ちていた花を撮影したものです。
セイヨウシナノキ
さて、安城デンパークにはたくさんのシナノキ属があります。
これはグラスウォーク外側のオーク類が植わっている場所にあった木ですが・・・
周囲にあるスカーレット・オークやピン・オークのような特徴のある葉ではないので、却って「なんの木だろう?」と気になる木です!(^^)!
近くに行って見上げると ボダイジュに似た花が咲いているではありませんか?!
ちょっと黄色い葉弁だから、シナノキではなくて ボダイジュのほうかな?
いずれにしても デンパークさんに聞いてみましょ? っと(^^♪
すぐに回答をいただけました。
予想していたのとは違い、こたえは「セイヨウシナノキ」でした。
セイヨウシナノキ 西洋科の木
セイヨウシナノキはヨーロッパ原産のナツボダイジュとフユボダイジュの自然交雑種。セイヨウボダイジュとも呼ばれる。(中略)花序につく花の数が7~10個程度のため、セイヨウシナノキとした。(三河の植物観察「セイヨウシナノキ」)
シューベルトの「リンデンバウム」は、この木のこと。
▼ネット上のセイヨウシナノキ(セイヨウボダイジュ、リンデンバウム)例
ナツボダイジュ
最後に、セイヨウシナノキの交配元のいっぽうナツボダイジュの花をお見せします。
(2021-6-10@愛知県緑化センター)
いかがでしたか?
シナノキ属はやっぱり難しいですね (´∀`)
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私も1年経つとほとんど忘れてしまっているので、
ネット記事のスクラップをPCの中から引っ張りだして、記事の作り直しの毎日です
でも、ボダイジュの葉がこんなに白く見えるのは今年の収穫かも(^^)
マタタビの葉が白いのとちょっとだけ似ていて、いい識標になりますね✌️
ちょっとだけ 頭の中が 整理できたように思いますが ほんとに難しいです
来春 見つけたら 観察してみたいと思います
ボダイジュの葉裏が白いというのは 初めて知りました(^^♪