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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

サルスベリ - 2種類のおしべ

2024-07-21 15:00:00 | みんなの花図鑑
サルスベリ(赤)

いきなりアップですが、サルスベリの雄しべです。



gifアニメ (前ピン 後ピン)

サルスベリの雄しべには 2種類あります。




もうひとつのおしべ






なぜ2種類の雄しべがあるのかということですが、黄色い花粉のほうは不稔性(生殖能力がない)で、虫の餌として機能しているのだそうです。






長い黒っぽい花粉の雄しべが本来の雄しべで、やや大型のハチが黄色いおしべの花粉の上に止まると、長いおしべがハチの背中や翅に本来の花粉が付くという仕掛けになっているのだそうです。




これが ハチの餌用花粉。





背の高いのが本来の雄しべ。




本来の雄しべの葯は黒っぽく、花粉粒がどんな色をしているのかよく分かりません。




もちろんはじめから長短役割の違う雄しべがあったのでなく、長いことハチと接する過程でこんな風に役割分担するようになったんでしょうね。




長い下を向いた稔性の雄しべの葯は(黒っぽくしか見えないが)地味な紫色で、ハチにありかを知らせ食べてもらう疑似雄しべ?のほうは 黄色で上を向いて派手です。




右が本物の雄しべで、左が雌しべです。
おしべの花糸は細いですが、雌しべの花柱は太くて丈夫そうです。
本物のおしべとめしべは同じくらいの高さにあります。そうしないと同じハチの背中に付いた花粉を受け取れないから。




めしべも本物の雄しべと同じようにカールしてハチの背中に当たりやすいように下を向いています。





サルスベリ(白)

涼しそうな白のサルスベリ。
サルスベリは漢字で「百日紅」と書くように7月から9月までと花期が長いです。




もちろん白いのは花弁だけです。
中心のシベの集団は 白も赤も同じ色のようです。




蕾が開きだしたところ。シベがくるくる無造作に巻かれています。マンサクの花弁にもこんな時期がありました。




開いた花。雄しべに2つのタイプがあり、中心の黄色い花粉の集団と外側に大きく伸びてカールしている黒っぽい花粉の集団。






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