シュウカイドウ科の Begonia属の「共通する特徴は、葉の形が左右非対称でややゆがんだ形であること、花は雌雄別であり雄花は4枚、雌花は5枚の花びらをもつことなどである。」(wiki「ベゴニア」)
ベゴニアの花は 雌雄異花です。
まず、雄花から。
そもそも 花が雌雄異花だったなんて、ふつう気にも留めませんが、よ~くみると全然違うのです。
その雄花ですが、先ほど引用した wikiでは「雄花は4枚の花びら」とありましたが、正確には2枚の大きなガクの上に2枚の細長い花弁がある、というのが正しいようです。
おしべは金色です (^^♪
横から見ると、高貴なお方の肖像のような(笑)
荘厳ですらあります \(^o^)/
となると、雌花はどんなの?
雄花と雌花を並べてみました。
雄花は上向きに、雌花はやや下向きに着くことが多いようです。(画像の雌花は比較のために 上を向けています)
こうして並べてみると、 雄花のおしべと 雌花の雌しべの柱頭はよく似ています。
でも、雌花は花被片の下に 翼のような子房がついているので、ここが雄花と全然違います。
上の黄色い部分が 雌しべの柱頭。花被片より下の翼のような部分が 雌しべの子房。(花被片より下に子房があるので 子房下位 といいます)
上から見ると、黄色いシベが雌雄よく似ています。それはなぜでしょうか?
ベゴニアは蜜腺を持たない花で、花粉を媒介してくれる虫たちには「花粉のみを報酬とする花(花粉花)」です。それでも、雄花は花粉を与えることで虫を呼ぶことができるからいいのですが、花粉花の雌花はそれもできないので、あれこれ対応策を考えて来ました。これを進化といいます (´∀`)
(このあたりのことは Web site of FUKUHARA, T. (Fukuoka Univ. of Education) 「6-5-1. 報酬としての花粉」を参考にしました。ただ、セキュリティーの関係で今は Chromeから接続ができません)
ベゴニアの雌花は 色と形を 雄花のおしべに出来るだけ似せることによって、虫が間違えて止まってくれることによって 受粉するという策を考え出しました。
そういうわけで、ベゴニアの雌花(の柱頭)は 雄花のおしべと似たような大きさと形をしているのです。
ですが、基本 おしべの葯とめしべの柱頭は 役目が異なる器官ですので、近づいてみれば 別物ということバレバレです。
それでいいじゃないですか、 虫が止ってくれるまでが勝負なのですから、それ以後は 機能本位で行けば (^_-)-☆
どういう理由からか分からないですが、螺旋形になってる!
月のうさぎが餅つきを!
う、うつくしい! (^^ゞ
(枚数が増えちゃいましたが)ついでなので、挙げておきます。
同じ 木立性ベゴニアですが、品種によっては 雌花の雌しべの形状がこんなに違います。
品種名「フローレンス レッド」とありました。
画像はすべて 9月1日、西尾市憩の農園で撮影したものです。
ベゴニアの花は 雌雄異花です。
まず、雄花から。
そもそも 花が雌雄異花だったなんて、ふつう気にも留めませんが、よ~くみると全然違うのです。
その雄花ですが、先ほど引用した wikiでは「雄花は4枚の花びら」とありましたが、正確には2枚の大きなガクの上に2枚の細長い花弁がある、というのが正しいようです。
おしべは金色です (^^♪
横から見ると、高貴なお方の肖像のような(笑)
荘厳ですらあります \(^o^)/
となると、雌花はどんなの?
雄花と雌花を並べてみました。
雄花は上向きに、雌花はやや下向きに着くことが多いようです。(画像の雌花は比較のために 上を向けています)
こうして並べてみると、 雄花のおしべと 雌花の雌しべの柱頭はよく似ています。
でも、雌花は花被片の下に 翼のような子房がついているので、ここが雄花と全然違います。
上の黄色い部分が 雌しべの柱頭。花被片より下の翼のような部分が 雌しべの子房。(花被片より下に子房があるので 子房下位 といいます)
上から見ると、黄色いシベが雌雄よく似ています。それはなぜでしょうか?
ベゴニアは蜜腺を持たない花で、花粉を媒介してくれる虫たちには「花粉のみを報酬とする花(花粉花)」です。それでも、雄花は花粉を与えることで虫を呼ぶことができるからいいのですが、花粉花の雌花はそれもできないので、あれこれ対応策を考えて来ました。これを進化といいます (´∀`)
(このあたりのことは Web site of FUKUHARA, T. (Fukuoka Univ. of Education) 「6-5-1. 報酬としての花粉」を参考にしました。ただ、セキュリティーの関係で今は Chromeから接続ができません)
ベゴニアの雌花は 色と形を 雄花のおしべに出来るだけ似せることによって、虫が間違えて止まってくれることによって 受粉するという策を考え出しました。
そういうわけで、ベゴニアの雌花(の柱頭)は 雄花のおしべと似たような大きさと形をしているのです。
ですが、基本 おしべの葯とめしべの柱頭は 役目が異なる器官ですので、近づいてみれば 別物ということバレバレです。
それでいいじゃないですか、 虫が止ってくれるまでが勝負なのですから、それ以後は 機能本位で行けば (^_-)-☆
どういう理由からか分からないですが、螺旋形になってる!
月のうさぎが餅つきを!
う、うつくしい! (^^ゞ
(枚数が増えちゃいましたが)ついでなので、挙げておきます。
同じ 木立性ベゴニアですが、品種によっては 雌花の雌しべの形状がこんなに違います。
品種名「フローレンス レッド」とありました。
画像はすべて 9月1日、西尾市憩の農園で撮影したものです。
木立性ベゴニアの雄花と雌花の違い、特に蕊の違いを見せて下さって有り難うございます。
私も載せているのに観察が足りませんでした。
今雌花を1つ取って来て蕊をよく見たら、確かに先が巻いていました。
アブリルさんはご存じと思いますが、私の投稿は説明が足りませんでした。
「最初に雄花が咲き、その後、茎が二股に分かれ、さらに雄花を咲かせます。これを品種によっては6~7回繰り返し、最終的に先端に雌花を咲かせ、シャンデリアのような大房になります。」
ということです。
雄花は咲いては散りを繰り返して、最後に
雌花が咲くということです。
不思議な構造ですね。
コメントのことは 初耳でした !(^^)!
ネットを検索したら「花がすぐ散ってしまいます」という質問がありました。それに対する回答は(サザンカさんのコメント通りの説明があり、結論として⇒)「咲いては散り、咲いては散るというのがベゴニアの花の咲き方が起因しています。花が散っても最後の雌花を見るまでは花を切らないようにして下さい。」というものでした。
ありがとうございました!