イネ科の花は難しい?!
どうせ難しいなら、近くによってつぶさに(粒さに?)観察してみよう(´∀`)
Q1.
さあ、これな~んだ??
判るわけないよね"(-""-)"
でも、イネでいうとコメのひと粒に当たる小穂(しょうすい)から 黄色い雄しべの葯(花粉が入ったシリンダー)と赤紫のブラシみたいな柱頭がでているのは判りますよね。
イネ科の花はだいたいこのような構成をしています。
構成器官はみな同じでも、種類によって、器官の色とか、穂の付き方とかが違います。
このイネ科はたくさんの穂がよこに靡(なび)いていますね
さて、この穂は何の穂でしょう?
ヒントは「お月見」
といえば??
ススキでした!
なお、よく似た穂に オギ があります。
ススキとオギのちがいは...
ススキには針のような芒(のぎ)があります。オギにはありません(オギにのぎ無し)。
また、生える場所が違います。
ススキはどちらかというと陸地が好きですが、オギは湿った土地が好きです。
もうひとつ、
ススキは株立ちしますが、オギは根を横に伸ばしていきます。
Q2.
これを見て 判ってしまったあなた! すごい!!
もしかしたら
万太郎先生ですか (^_-)-☆
少し引いてみました。
どう? これなら?
はい、チカラシバ でした。
時期が早く、雄しべの葯ばかりが目立ちますが、
時期が移ると、めしべの柱頭がよく目立つようになります(↓)。
雌性期のチカラシバ
Q3.
上の写真の一部を拡大したのが下の画像です。
チカラシバとちがって 小穂の先から めしべの柱頭と おしべの葯が同時に出ているのが分かります。
少し引いてみてみると、毛が多いですね
はい、ご明察 (^^♪ エノコログサ または ネコジャラシ でした!
なお、穂から出ているたくさんの毛は ススキやチカラシバから出ている芒(のぎ)ではなく、小穂の柄から伸びる長い突起とのことです。
Q4.
学名を ソルガム・ハレペンセといいます。
ソルガムは、世界五大穀物のひとつとされ、日本では「タカキビ」や「モロコシ」などとも呼ばれています。
はい、これは
セイバンモロコシ
でした!
セイバンモロコシは小穂に芒がありますが、目立った芒がないタイプがありヒメモロコシと呼ばれます。
Q5.
小穂が連なってキレイに並んでいます。
そこから 黄色い葯と 濃い紫色のブラシ状の柱頭が一斉に咲いています。
一枚目の画像の葯はみな黄色でしたが、ここでは 褐色に色変わりした穂の葯が見られます。
これはたぶん タチスズメノヒエ と思われます。
(これ以降、あまり答えに自信がありません m(_ _)m)
スズメノヒエの仲間は 穂が
▼▼▼▼▼▼▼▼▼
みたいになって見えます (^_-)-☆
思いっきり近づいてみたところ。
同じ穂に 長い花糸にぶら下がった淡黄色の葯と (花糸がはっきりしない)褐色の葯が一緒に付いているのが分かります。
Q6.
上の画像の一部を拡大したのが下の画像です。
ブラシ状の柱頭と 居間にも切れそうな細い花糸にぶら下がっている葯とが同じ濃い紫色をしています。
全体の穂は
▼▼▼▼▼▼▼▼▼
のような形をして整列していますので、これは スズメノヒエの仲間であろうことは推測できます。
Google Lensで検索すると キシュウスズメノヒエ と アメリカスズメノヒエ が候補に出て来ます。
どうちがうのか検索すると
「キシュウスズメノヒエは通常、枝が2本、水辺に生える。 アメリカスズメノヒエは通常、枝を2〜3本、乾燥地に生える。」
との記事があります。
このスズメノヒエは芝生に生えていました。とすると、アメリカスズメノヒエのほうでしょうか??
それと、自分が書いた記事に「 穂が Vサインをしているもの(キシュウスズメノヒエは Vサイン、アメリカスズメノヒエは大きいVサイン)」という記載がありました !(^^)!
Q7.
(なつみかんさんからコメントいただき、過去ログを参照して、この項書き替えました m(_ _)m)
だんだん自信が無くなってきましたが、せっかく撮ったので つづけます。
小穂が丸くて穀物っぽい形をしています。ソルガム?
小穂は 先が尖った卵形。
シマスズメノヒエみたいに ▼▼▼▼▼▼ といった感じではなく、小穂が細かい毛におおわれて 使い古したマフラーのようです。
これは Q5. と同じ タチスズメノヒエ と思われます (ToT)
なお、はじめ考えたシマスズメノヒエ は こんな▼恰好をしています。
Q8.
最後です!
つぶつぶが粗くはっきりしています。
これこそソルガムでしょうか?
でも、Google Lens で検索すると、第1候補に イヌビエ を挙げてきます。
私は以前「ケイヌビエ」をアップしたことがありますが、
https://blog.goo.ne.jp/avril_kanabun/e/d50a13df98717dc9dfc602c1a2d48bb6
同じイヌビエでも ケイヌビエ(↑)は 芒(のぎ)が多くてネコジャラシみたいだったけど、ケイヌビエから芒を取り払うと ひとつ前の絵のようなイヌビエに
確かになります \(^o^)/
.
どうせ難しいなら、近くによってつぶさに(粒さに?)観察してみよう(´∀`)
Q1.
さあ、これな~んだ??
判るわけないよね"(-""-)"
でも、イネでいうとコメのひと粒に当たる小穂(しょうすい)から 黄色い雄しべの葯(花粉が入ったシリンダー)と赤紫のブラシみたいな柱頭がでているのは判りますよね。
イネ科の花はだいたいこのような構成をしています。
構成器官はみな同じでも、種類によって、器官の色とか、穂の付き方とかが違います。
このイネ科はたくさんの穂がよこに靡(なび)いていますね
さて、この穂は何の穂でしょう?
ヒントは「お月見」
といえば??
ススキでした!
なお、よく似た穂に オギ があります。
ススキとオギのちがいは...
ススキには針のような芒(のぎ)があります。オギにはありません(オギにのぎ無し)。
また、生える場所が違います。
ススキはどちらかというと陸地が好きですが、オギは湿った土地が好きです。
もうひとつ、
ススキは株立ちしますが、オギは根を横に伸ばしていきます。
Q2.
これを見て 判ってしまったあなた! すごい!!
もしかしたら
万太郎先生ですか (^_-)-☆
少し引いてみました。
どう? これなら?
はい、チカラシバ でした。
時期が早く、雄しべの葯ばかりが目立ちますが、
時期が移ると、めしべの柱頭がよく目立つようになります(↓)。
雌性期のチカラシバ
Q3.
上の写真の一部を拡大したのが下の画像です。
チカラシバとちがって 小穂の先から めしべの柱頭と おしべの葯が同時に出ているのが分かります。
少し引いてみてみると、毛が多いですね
はい、ご明察 (^^♪ エノコログサ または ネコジャラシ でした!
なお、穂から出ているたくさんの毛は ススキやチカラシバから出ている芒(のぎ)ではなく、小穂の柄から伸びる長い突起とのことです。
Q4.
学名を ソルガム・ハレペンセといいます。
ソルガムは、世界五大穀物のひとつとされ、日本では「タカキビ」や「モロコシ」などとも呼ばれています。
はい、これは
セイバンモロコシ
でした!
セイバンモロコシは小穂に芒がありますが、目立った芒がないタイプがありヒメモロコシと呼ばれます。
Q5.
小穂が連なってキレイに並んでいます。
そこから 黄色い葯と 濃い紫色のブラシ状の柱頭が一斉に咲いています。
一枚目の画像の葯はみな黄色でしたが、ここでは 褐色に色変わりした穂の葯が見られます。
これはたぶん タチスズメノヒエ と思われます。
(これ以降、あまり答えに自信がありません m(_ _)m)
スズメノヒエの仲間は 穂が
▼▼▼▼▼▼▼▼▼
みたいになって見えます (^_-)-☆
思いっきり近づいてみたところ。
同じ穂に 長い花糸にぶら下がった淡黄色の葯と (花糸がはっきりしない)褐色の葯が一緒に付いているのが分かります。
Q6.
上の画像の一部を拡大したのが下の画像です。
ブラシ状の柱頭と 居間にも切れそうな細い花糸にぶら下がっている葯とが同じ濃い紫色をしています。
全体の穂は
▼▼▼▼▼▼▼▼▼
のような形をして整列していますので、これは スズメノヒエの仲間であろうことは推測できます。
Google Lensで検索すると キシュウスズメノヒエ と アメリカスズメノヒエ が候補に出て来ます。
どうちがうのか検索すると
「キシュウスズメノヒエは通常、枝が2本、水辺に生える。 アメリカスズメノヒエは通常、枝を2〜3本、乾燥地に生える。」
との記事があります。
このスズメノヒエは芝生に生えていました。とすると、アメリカスズメノヒエのほうでしょうか??
それと、自分が書いた記事に「 穂が Vサインをしているもの(キシュウスズメノヒエは Vサイン、アメリカスズメノヒエは大きいVサイン)」という記載がありました !(^^)!
Q7.
(なつみかんさんからコメントいただき、過去ログを参照して、この項書き替えました m(_ _)m)
だんだん自信が無くなってきましたが、せっかく撮ったので つづけます。
小穂が丸くて穀物っぽい形をしています。ソルガム?
小穂は 先が尖った卵形。
シマスズメノヒエみたいに ▼▼▼▼▼▼ といった感じではなく、小穂が細かい毛におおわれて 使い古したマフラーのようです。
これは Q5. と同じ タチスズメノヒエ と思われます (ToT)
なお、はじめ考えたシマスズメノヒエ は こんな▼恰好をしています。
Q8.
最後です!
つぶつぶが粗くはっきりしています。
これこそソルガムでしょうか?
でも、Google Lens で検索すると、第1候補に イヌビエ を挙げてきます。
私は以前「ケイヌビエ」をアップしたことがありますが、
https://blog.goo.ne.jp/avril_kanabun/e/d50a13df98717dc9dfc602c1a2d48bb6
同じイヌビエでも ケイヌビエ(↑)は 芒(のぎ)が多くてネコジャラシみたいだったけど、ケイヌビエから芒を取り払うと ひとつ前の絵のようなイヌビエに
確かになります \(^o^)/
.
私、万太郎先生になりました!
チカラシバ、一発で分かりました!
凄い!?と思いません?
いつも有難うございます🌸
「らんまん」観てるうちに hanatyanさん、いつの間にか 寿恵ちゃんになったんでは\(^o^)/
イネ科特集、お疲れ様でした。
先日来、イネ科の花があっちでもこっちでも咲いているのを見かけ、私もせっせと写真を撮りました。
撮りためて今度投稿しようと思っていたら、アブリルさんの完璧な投稿!!
皆さん忘れたころに、復習クイズで出してみます(笑)
で、今回の成績はアメリカスズメノヒエ以外全問正解でした\(^o^)/
アメリカスズメノヒエは最初にV字型の穂を出してくださったら多分正解でした。
それと、Q7は熟しかけたタチスズメノヒエに見えるのですが、小さかったのですか?
Q7.ですが、複数の種類が混ざっていたようなので、過去にアップしたもっと典型的なタチスズメノヒエと(参考としてシマスズメノヒエも一枚)に差し替えました。
(何だか だんだん観察眼が衰えてきている今日この頃デス (ToT))
イネ科、やっぱ難しいなぁ~~(笑)