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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

やっぱり秋のフヨウかな (2/3)

2022-10-11 06:00:11 | みんなの花図鑑

ミツバチがシベの付け根に首を突っ込んでいます。
蜜を漁っているのでしょうか?





でも、その前に 昨日のおさらい・・・
アオイ科のムクゲとフヨウの違いは フヨウのシベは先が折れ曲がって上を向いている、ということでした。




ところで、シベとまとめて呼んでいますが、シベには 雄しべと雌しべがあります。
上の図で、曲がって上を向いている部分が 雌しべ、
その下の木の枝のような部分が 雄しべの花糸(花糸の先には 花粉を出す葯がついています)。




雄しべの枝がついている幹の部分は雄しべの花糸が合着して筒を作っています。
筒の中には めしべの柱(花柱)が伸びていて 雄しべ筒の先に顔を出して柱頭を展開しています。




筒を作っているのは 雄しべで、筒の終端で外へ出て柱頭を展開しているのは雌しべなのです。
ということで、どこかに おしべ(筒)とめしべ(花柱)の境目があるはずなのです。




ありました!
これが 雄しべ筒とめしべ(花柱)の境目です。
(左)雄しべ筒   (右)雌しべの花柱




雄しべ筒から伸びたたくさんの花糸とその先の葯から出た花粉粒です。




上から見た葯と花粉粒です。




雌しべの柱頭です。柱頭は5つに分かれています。
柱頭には毛が生えていて これで花粉を捕えます。




さて、冒頭のハチの目的ですが・・・
花粉は体にいっぱいつけていますが、いまハチは雄しべ筒の下に首を突っ込んでいますから、花粉が目的なのではありません。これは 蜜を求めてきているのだと思います。
でも・・・
フヨウの蜜は 花弁の付け根ではなく 萼片の付け根から分泌すると言われてます。
でもこのハチはさっきからシベの付け根に首を突っ込んでほとんど動きません。
萼片に分泌された蜜が花弁のほうにもあふれ出ているのでしょうか?


明日は 白いフヨウを取り上げます。




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