T = a × m
これを「タイタンビカスの式 Formula of Titanbicus」と呼びます。
だれが命名したかというと、私アブリルです(笑)
いつ発見したかというと、「今ですよ!」
冗談はさておき、
ご存じのように、タイタンビカスは、津市の㈱ 赤塚植物園が開発した、ある特定のアメリカフヨウとモミジアオイの交配選抜種のことです。
a : アメリカフヨウ(Hibiscus moscheutos)
m : モミジアオイ(Hibiscus coccineus)
上記をかけあわせて
T : タイタンビカス(学名 Hibiscus x Titanbicus)
T = a × m
ができます!
3者はどう違い、どう似ているのでしょう。順に確認してみます。
a : アメリカフヨウ(Hibiscus moscheutos)
アメリカフヨウの花弁は5枚で重なり合い、全体として円く見えます。これがアメリカフヨウの花弁の大きな特徴です。
アメリカフヨウの葉は先の尖った卵形で縁に細かい鋸歯があり、互生します。アメリカフヨウか、タイタンビカスか迷ったら、葉をみるといいです。
シベの特徴はフヨウと同じで、たくさんの雄しべが合着して出来た雄しべ筒の中から出てきた雌しべが上を向くことが特徴です。
上を向いた雌しべの柱頭。柱頭は5本あります。
筒状になった合着雄しべ。この筒の胴体から花糸がのびキノコのように葯(花粉袋)を出しています。
m : モミジアオイ(Hibiscus coccineus)
モミジアオイの花弁の数はアメリカフヨウと同じく5個ですが、平開し、花弁と花弁の間には隙間があるのが特徴です。
雌しべと雄しべは途中まで合着して柱状となり、長くて超出する。雌しべの柱頭は5つに分かれ、その下に雄しべが群がっている。(植物雑学事典「モミジアオイ Hibiscus coccineus」)
雌しべと雄しべの合着は、アオイ科植物の特徴であるが、特にモミジアオイでは花弁が平らに開くことと、超出するのでよくわかる。(同上)
萼は5深裂し卵状被針形で、その外側に多数の細長い小苞葉がつく。(松江の花図鑑)
葉は大きく5つに裂け(正確には3裂~7裂くらいまで差がある)、線の細いモミジ(カエデ)のような姿をしており、そこからモミジアオイの名前が付きました。(ヤサシイエンゲイ「モミジアオイの育て方」)
m : モミジアオイ(Hibiscus coccineus)(白花)
T : タイタンビカス(学名 Hibiscus x Titanbicus)
タイタンビカス(学名 Hibiscus x Titanbicus)は、アオイ科フヨウ属の宿根草。アメリカフヨウ(H. moscheutos)とモミジアオイ(H. coccineus)の交配、選抜により誕生した、生育旺盛で強健な宿根草。赤塚植物園が開発した。(wiki 「タイタンビカス」)
人の顔ほどもある大きな花(直径15~25cm)が特長で、一度見たら忘れられないインパクトがあります。(赤塚植物園オンライン)
さらに、その性質は驚異的なほどに強健で、日当たりさえ良ければ特に植えつける場所を選びません。特に暑さには非常に強く、強い西日のあたる場所でも大丈夫です。(同上)
この圧倒的な存在感と驚異的な強さ、ハイビスカスのような花姿から『巨神タイタン』にちなんで、『タイタンビカス』と名づけられました。
ピンクの花は今では絶版になっているそうですが、雄しべ筒から出た雌しべの先が「上を向き」アメリカフヨウに似た花姿をしています。
葉は互生する単葉で、ふつう掌状に分裂しますが分裂しないものもあります。
葉の縁には鋸歯があります。(EVERGREEN植物図鑑「タイタンビカス」)
というわけで、葉のほうは モミジアオイの葉に似ています。
なお、属はすべてフヨウ属(Hibiscus)です。
Hibiscus は英語読みすると 「ハイビスカス」で和名「ブッソウゲ」のことですが、
属名のHibiscus の文脈では(ヒビスクス)とラテン読みします。
ハイビスカス(Hibiscus rosa-sinensis ブッソウゲ)
参考のために、いわゆる「ハイビスカス」として売られている「ブッソウゲ」です。
(西尾市憩の農園にて)
この画像を見ると、雄しべと雌しべが合体していて上部にめしべ、下部におしべが付いているように見えますが・・・
実際は、上の画像のように 雌しべと雄しべは別々です。おしべが合着して出来たストローのような雄しべ筒の中をめしべが貫通して出た先で柱頭を展開しています。(赤いほうが雄しべ筒、その先から白っぽい雌しべの花柱が伸びてその先で5つの柱頭(受粉部)が開いています)
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これを「タイタンビカスの式 Formula of Titanbicus」と呼びます。
だれが命名したかというと、私アブリルです(笑)
いつ発見したかというと、「今ですよ!」
冗談はさておき、
ご存じのように、タイタンビカスは、津市の㈱ 赤塚植物園が開発した、ある特定のアメリカフヨウとモミジアオイの交配選抜種のことです。
a : アメリカフヨウ(Hibiscus moscheutos)
m : モミジアオイ(Hibiscus coccineus)
上記をかけあわせて
T : タイタンビカス(学名 Hibiscus x Titanbicus)
T = a × m
ができます!
3者はどう違い、どう似ているのでしょう。順に確認してみます。
a : アメリカフヨウ(Hibiscus moscheutos)
アメリカフヨウの花弁は5枚で重なり合い、全体として円く見えます。これがアメリカフヨウの花弁の大きな特徴です。
アメリカフヨウの葉は先の尖った卵形で縁に細かい鋸歯があり、互生します。アメリカフヨウか、タイタンビカスか迷ったら、葉をみるといいです。
シベの特徴はフヨウと同じで、たくさんの雄しべが合着して出来た雄しべ筒の中から出てきた雌しべが上を向くことが特徴です。
上を向いた雌しべの柱頭。柱頭は5本あります。
筒状になった合着雄しべ。この筒の胴体から花糸がのびキノコのように葯(花粉袋)を出しています。
m : モミジアオイ(Hibiscus coccineus)
モミジアオイの花弁の数はアメリカフヨウと同じく5個ですが、平開し、花弁と花弁の間には隙間があるのが特徴です。
雌しべと雄しべは途中まで合着して柱状となり、長くて超出する。雌しべの柱頭は5つに分かれ、その下に雄しべが群がっている。(植物雑学事典「モミジアオイ Hibiscus coccineus」)
雌しべと雄しべの合着は、アオイ科植物の特徴であるが、特にモミジアオイでは花弁が平らに開くことと、超出するのでよくわかる。(同上)
萼は5深裂し卵状被針形で、その外側に多数の細長い小苞葉がつく。(松江の花図鑑)
葉は大きく5つに裂け(正確には3裂~7裂くらいまで差がある)、線の細いモミジ(カエデ)のような姿をしており、そこからモミジアオイの名前が付きました。(ヤサシイエンゲイ「モミジアオイの育て方」)
m : モミジアオイ(Hibiscus coccineus)(白花)
T : タイタンビカス(学名 Hibiscus x Titanbicus)
タイタンビカス(学名 Hibiscus x Titanbicus)は、アオイ科フヨウ属の宿根草。アメリカフヨウ(H. moscheutos)とモミジアオイ(H. coccineus)の交配、選抜により誕生した、生育旺盛で強健な宿根草。赤塚植物園が開発した。(wiki 「タイタンビカス」)
人の顔ほどもある大きな花(直径15~25cm)が特長で、一度見たら忘れられないインパクトがあります。(赤塚植物園オンライン)
さらに、その性質は驚異的なほどに強健で、日当たりさえ良ければ特に植えつける場所を選びません。特に暑さには非常に強く、強い西日のあたる場所でも大丈夫です。(同上)
この圧倒的な存在感と驚異的な強さ、ハイビスカスのような花姿から『巨神タイタン』にちなんで、『タイタンビカス』と名づけられました。
ピンクの花は今では絶版になっているそうですが、雄しべ筒から出た雌しべの先が「上を向き」アメリカフヨウに似た花姿をしています。
葉は互生する単葉で、ふつう掌状に分裂しますが分裂しないものもあります。
葉の縁には鋸歯があります。(EVERGREEN植物図鑑「タイタンビカス」)
というわけで、葉のほうは モミジアオイの葉に似ています。
なお、属はすべてフヨウ属(Hibiscus)です。
Hibiscus は英語読みすると 「ハイビスカス」で和名「ブッソウゲ」のことですが、
属名のHibiscus の文脈では(ヒビスクス)とラテン読みします。
ハイビスカス(Hibiscus rosa-sinensis ブッソウゲ)
参考のために、いわゆる「ハイビスカス」として売られている「ブッソウゲ」です。
(西尾市憩の農園にて)
この画像を見ると、雄しべと雌しべが合体していて上部にめしべ、下部におしべが付いているように見えますが・・・
実際は、上の画像のように 雌しべと雄しべは別々です。おしべが合着して出来たストローのような雄しべ筒の中をめしべが貫通して出た先で柱頭を展開しています。(赤いほうが雄しべ筒、その先から白っぽい雌しべの花柱が伸びてその先で5つの柱頭(受粉部)が開いています)
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