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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ムクノキ、クヌギ、エノキ - 安祥城址公園ほか

2020-04-30 10:56:14 | みんなの花図鑑
見出し画像は ムクノキの雌花です。


これは 安祥城址公園のムクノキです。
ムクノキがみなこのような樹形をしているわけではないのですが、株立ちですっくと立ちあがっていることが多いです。




花は雌雄異花で、同じ株に 雄花と雌花が咲きます。 で、咲いているとき、目につくのは たいていは、この雄花のほうです。
雄しべが5本、中心から放射状に伸びて先端に葯(花粉を入れた袋)をつけています。5枚の花被片が雄しべを支えています。




では雌花はどこに?というと、 雄花の集団より枝先の若い枝の 若い葉の出ている葉腋に ひっそりついています。




少し拡大すると こんな風。 白い毛のような部分は 雌しべの柱頭です。




同じ雌花をさらに拡大してみます。 うさぎの耳のような柱頭の下に子房があるはずなのですが、現在は目立ちません。
ムクノキの果実は 後で見るエノキの果実より少し大きいようです。



さて、 何の脈絡もないのですが ・・・ つぎはクヌギの花です。

クヌギの花も雌雄異花で、 同じ株に 雄花と雌花がつきます。 初めに目に留まるのはやはり雄花のほうで 10cmくらいの穂が前年枝より垂れ下がります。 この画像は 鞍ヶ池公園で4月26日撮ったものですが、雄花は 花粉を放出し終わって 葯が黒ずんでいます。




では、雌花はどこに?というと、やはりそれより枝先の新葉の葉腋に ひっそりついています(ムクノキと同じです) (^^♪
一番上の雌花など、葉腋ではなく 単独で花を出しているみたいです。




少し拡大してみました。 この画像ではよく分かりませんが、クヌギの雌しべの柱頭は 3つに分かれているようです。


それでは、さいごに エノキの今です。

まず、エノキの樹形から。 右がエノキです (左は ケヤキです。竹ぼうきをさかさまにしたようです)。




上のエノキとは別の、下のほうまで枝が伸びているエノキの枝を観察してみました。そしたら ほら もう雌花はなく、こんな実になってました。秋まで少しずつ大きくなっていって、食べられる実になります。



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