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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヤナギハナガサ、アレチハナガサ - 帰化植物 11

2020-05-31 11:46:41 | みんなの花図鑑
クマツヅラ科のハナガサ類を (7月のアーカイブ画像を混ぜながら) 見ていきます。

ヤナギハナガサ

ヤナギハナガサは、 後で出てくる アレチハナガサ に比べると、 完全に野生化してなく、 どこか花壇の片隅でぬくぬく育っているような気がします(´∀`)




ここまでの2枚は まさに家の庭先のさらにその先に咲いていました。半野生化状態のヤナギハナガサです。
ヤナギハナガサ(学名: Verbena bonariensis )
長い茎に小さな花が集まって咲くのが特徴で、背が高いところから 「三尺バーベナ」とも呼ばれます。




集まって咲くからキレイ。




野生化した状態。
「南アメリカ原産。第二次世界大戦後、東海地方で帰化が知られ、現在では全国的に市街地の道ばたなどに見られるようになった。」(松江の花図鑑「ヤナギハナガサ」(日本帰化植物写真図鑑の記述より))



葉はギザギザ(鋸歯)が目立ち、後で出てくるアレチハナガサと比べるとやや幅広のが多い気がします。
「葉は広線形で対生し、基部は耳状に張り出し茎を抱く。全体に毛が多くざらざらする。」(松江の花図鑑「ヤナギハナガサ」)
ヤナギハナガサは茎が中空。花冠が大きく、花筒部が長く萼から突き出し、萼や花柄などに腺毛がある。(三河植物観察「アレチハナガサ」の付随説明より)




ダキバアレチハナガサ

「ダキバ」というのは漢字で書くと「抱葉」で、葉が茎を抱いている状態のことです。
花だけ見ると、 アレチハナガサと ダキバアレチハナガサと 微妙なところです。 とくに今は 花の盛りではないので、これは典型的な ダキバアレチハナガサではないかもしれません。




今はまだ咲き始めなので花穂は短いですが、だんだん咲き進んで円筒形の花穂になります。




茎の上部でよく枝分かれし、長さ3~5(7)㎝の穂状花序を多数つける。花冠は5裂し、長さ約3㎜、直径約3㎜の淡青紫色。花筒部は短く、あまり突き出ず、出ても萼の2倍程度まで。(三河植物観察「ダキバアレチハナガサ」)




茎葉は対生し、広線形、先端半分に鋭い鋸歯がある。葉先が鋭く尖り、葉の基部は茎を抱く。(同上)



アレチハナガサ

(ここからは ずっとまえの7月に撮った コンデジ画像になります。)
7月になり だいぶ咲き進んだ アレチハナガサの花穂です。




南アメリカ原産。1967年ころから福岡県や神奈川県で見いだされ、現在では関東地方以西の市街地の道ばた、荒地や河川敷に大きな群落を作っている。(松江の花図鑑(日本帰化植物写真図鑑)「アレチハナガサ」)




茎の上部でよく枝分かれし、長さ3~7㎝の穂状花序を多数つける。花冠は5裂し、長さ4~5.5㎜、幅約4㎜の淡青紫色。(三河の植物観察「アレチハナガサ」)




茎の断面は綾のある四角形で、荒い毛があり、ざらつき、中実。茎葉は対生し、広線形で先端半分に鋭い鋸歯があり、葉先が鋭く尖る。葉の基部は細くなり、無柄、茎を抱かない。(同上)




バーベナリギタ(宿根バーベナ)

野草化したハナガサ類は 他にもいろいろあります。 これなど、 ヤナギハナガサとアレチハナガサの交雑種みたいに見えますが、昔掲示板にお伺いを立てたとき 「バーベナリギタ(宿根バーベナ)では」 との回答をいただきましたので、 そのまま のっけておきます。



草丈は 三尺バーベナほど高くなりません。


また、こんなのもあります。宿根バーベナの仲間と思われます。




以上4枚、コンデジで撮影。



以下2枚だけ一眼レフで撮影。

撮影日2017-06-03











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