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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

サルスベリ - おしべの葯

2023-09-05 14:00:00 | みんなの花図鑑
きのうは ニンジンボクの葯が馬蹄形をしていることを観察しました。
きょうは サルスベリの葯の観察です。

於大公園のサルスベリ

於大公園(東浦町)のサルスベリです。
サルスベリの雄しべには2種類あり、今 移しているのは花の中心にある不稔性のおしべのほうです。
両端に大きくうねっているのが稔性のおしべです。



中心のたくさんある不稔性の葯。
これは花粉を運んでくれる虫たちの餌となるためにサルスベリが提供している花粉です。



いまが盛りと葯から花粉があふれ出しています。




葯のかたちが観察しにくいので、翌日、安城デンパークへ行ってみました。

デンパークのサルスベリ

サルスベリはミソハギ科ですけど、ミソハギとの形態的共通性がイマイチ分かりません。
強いて言うなら、この花弁がひらひらしているところかな?



ハナバチなどが花の中心にある黄色い花粉を見つけてその上に止まると、はずみで、背後から長い雄しべがハチの背中に稔性の花粉を付けるという仕掛けです。







同じアングルで、
 中心の虫の餌用の黄色い雄しべと
 周囲の本来の(紫色?の)雄しべと
交互にピントを合わせ撮ったものを合成したGIF画像です。



これが中心の黄色い葯のマクロ画像です。
この独特の葯の形を何に例えたらよいのか?



麦つぶ? よく分かりませんが…
百聞は一見に如かず。こんな形をしているのです。





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