アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

フジバカマ - アサギマダラはいないけど

2020-10-29 19:59:25 | みんなの花図鑑
西尾市憩の農園にて。

秋の七草フジバカマ。フジバカマというと アサギマダラ なんですが、残念ながら 施設のフジバカマには アサギマダラは来てくれません。




「フジバカマは秋の七草の1つ。古い時代に中国からもたらされた帰化植物であると考えられている。」(植物雑学事典「フジバカマ」)
秋の七草が選定されたのは 万葉集の時代と言われてますから、帰化植物とは言え かなり古い時代から日本にもあったということでしょうね。




フジバカマもよく似たヒヨドリバナもキク科キク亜科ヒヨドリバナ属の植物です。
なぜ わざわざ「キク亜科」と分類を入れたかというと、キク科の中でも キク亜科の頭花は筒状花と舌状花で構成されていることが多いからです。(反対に、タンポポ亜科は舌状花の実で構成されていることが多い)
ところが、フジバカマは 「1つの頭花は5つの筒状花で構成される。 」(みんなの花図鑑「フジバカマ」)




5つの筒状花を包んでいるのは 約8㎜の「総苞」と呼ばれる葉の変化したものです。
それぞれの筒状花から伸びている白い糸のようなものは何でしょう?
「筒状花の先は5つに裂け、細くて白い2本の花柱(雌しべ)が飛び出している。」(同上)





花は受粉すると、痩果と呼ばれる長い冠毛に種子をつけた果実になり風に乗って散布されます。



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