アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

カキ - 日本からヨーロッパへ

2020-10-30 09:19:11 | みんなの花図鑑
柿、2題。いずれも 観賞用の柿です。

ロウヤガキ(老鴉柿)

ロウヤガキは「日本へは第2次大戦中に持ち込まれたといわれ、庭木や盆栽に利用されている。」(三河植物観察「ロウヤガキ」)



ロウヤガキは中国からの輸入種ですが、そして一般に果物は 西からやってきていますが、一般的なカキだけは 日本からヨーロッパへ伝えられたと言われています。



カキは英語でも kaki、スペイン語でもcaqui(カキ)らしいです。
私もダマスカスにいたとき、イチジクは旧約聖書に出てくるように中東が原産だけれど、柿は日本からやって来たんだよ、とシリアの人から聞きました。(そう聞きながら 向こうのカキを食べた記憶があります(^^♪)




ちなみに、イチジクの原産地は アラビア南部、イチジクの別名は「南蛮柿」なんですって。(wiki「イチジク」)



昔取った写真ですが、花はドウダンツツジのような花といいます。




同じく昔の写真ですが、露地植えのロウヤガキの枝にはこんな棘がありました。





センナリガキ(千成柿)

ロウヤガキよりは大きめですが、やはり観賞用で食べられないそうです。



カキ一般の話のつづきですが、日本での栽培の歴史は古く、弥生時代にはすでに栽培されていた可能性があるようです。



「柿を観賞する」といっても、やはり 花ではなく実のほうです。こんなところも 日本人の感性が現われているようで、面白いと思いました (´∀`)

以上、昔の写真を除いて、いずれも、西尾市憩の農園での撮影でした。


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