メリークリスマス!
インドネシア語で ”Selamat hari Natal” (^^♪
私は30年前インドネシアのスラウェシ島でクリスマスを迎えたことがありますが、ムスリムがほとんどのインドネシアでも、お祭り好きのインドネシア人はクリスマスも盛大に祝います。そこは日本人と同じなんです。
さて、画像の赤い実ですが、クリスマスホーリーの一種で、チャイニーズホーリーといいます。
ホーリー(Holly)というのは葉の縁にヒイラギの葉のように棘のあるモチノキの仲間のことで、クリスマスの飾りに使われるホーリーは皆クリスマスホーリーということになります。
クリスマスホーリーには3種類あって、ひとつが日本でよく使われるこのチャイニーズホーリーです。ヤバネヒイラギモチが一般名ですが、中国原産であることからシナヒイラギとも、あるいはモチノキ科であることを示すためにヒイラギモチとかいろいろ別名があります。
では、残る2種類のクリスマスホーリーとはどんなモチノキのことかというと、
ひとつは セイヨウヒイラギ、もうひとつは アメリカヒイラギがそれです。
よく間違われるモクセイ科のヒイラギと3つのクリスマスホーリーの葉を比較してみましょう。
クリスマスホーリーの代表はセイヨウヒイラギなんですが、それはクリスマス発祥の地ヨーロッパにはセイヨウヒイラギが自生していたからです。
アメリカのクリスマスホーリーは(セイヨウヒイラギではなく)自生しているアメリカヒイラギ(モチノキ科)を使い、
日本では中国原産のヤバネヒイラギモチ(シナヒイラギ)が育っているからこれをクリスマスホーリーとして使っているということなんです。
この季節、日本の園芸コーナーではよく「クリスマスホーリー(セイヨウヒイラギ)」という名札を掲げた木が売られていることがあります。
しかし、その木は「クリスマスホーリー」ではあっても西洋ヒイラギではありません!
その木は ヤバネヒイラギモチ(シナヒイラギ)の間違いです。
「クリスマスホーリー(シナヒイラギ)」あるいは「チャイニーズホーリー」に直してから買ってくださいな (´∀`)
さてクリスマスは12月25日です。では クリスマスイヴは前夜祭なのでしょうか??
いいえ、クリスマスイヴは当日祭なのです!
どういうことかというと、ユダヤ教やキリスト教の教会暦では、日没が一日の始まりだからです。
12月25日の始まりは現代の常用時でいう24日の日没からなのです。
西洋だけではありません。むかしはどこも、祭りは夜始まったのです。
「我々の祭りの日もその日の境、すなわち今なら前日という日の夕御饌(ユウミケ)から始めて、次の朝御饌(アサミケ)をもって完成したのであった。・・・つまりこの夕から朝までの間の一夜が、我々の祭りの大切な部分であって、主として屋内において、庭には庭燎(かがりび)を焚いて奉仕せられたのであった。」(柳田国男『日本の祭り』、太字引用者)
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ヘーゲルの「ミネルバのフクロウは夜の帳(とばり)が下りてから飛び立つ」という言葉も、思索は昼間の喧騒が終わって静かになって始まるというような意味で、夜は一日の始まり、と捉えるところは似ていますね(^^)
ありがとうございます。初めて知りました。