イタドリに似ていると思った円錐花序のヌルデの花。
でもフェンスが邪魔して近づくことができません。
そこで 過去に撮ったヌルデの花の写真を。
(2018-8-29撮影)
ヌルデも雌雄異株なんですね。この花は雄株の雄花のようです。
雄花の雄しべは5本あり、花弁は反り返っています。
さて、同じ場所で最近撮った画像に戻ります。
ヌルデはウルシ科の木です。
ヌルデの葉はこのように小葉の間の葉軸に、翼があるのですぐわかります。
こんなものがいくつも付いていました。
これは (こぶしの実に似ていますが)果実ではありません。
これはヌルデシロアブラムシの虫こぶです。
検索すると必ず出てくるのですが、このヌルデの虫こぶは古くはお歯黒の原料として使われていたそうです。
「採取時期は,虫こぶ内の幼虫が羽化する前がよいとされ,採集後は直ちに熱湯処理し乾燥させます。羽化した成虫が殻から飛び出してしまった後の虫こぶは,品質が低下し生薬や染料の原料としては適していないといわれています。」(日本薬学会「今月の野草/ヌルデ」)
再びアーカイブより。
10月になると(雌株には)果実ができます。
熟してくると果実を白い物質が覆うことがあります。
この成分はリンゴ酸カルシウムで、酸味のある塩辛い味がするそうですが、私は気持ちが悪いので一度も試したことはありません。
ウルシ科だけど、おいそれとはかぶれないとは言われてますが…
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