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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

サンゴシトウ(ヒシバデイゴ) ‐ マメ科

2020-08-21 17:36:49 | みんなの花図鑑
唐辛子のような形と色に気を取られて、つい所属する科のことを忘れてしまいそうですけど、マメ科だったんですね


サンゴシトウ(珊瑚刺豆、珊瑚刺桐)の和名は 「珊瑚」のような色で、枝や茎に刺があるので「刺」、マメ科の植物なので「豆」、または葉が「桐」に似ていることからから名付けられました。(かぎけん花図鑑「サンゴシトウ」)




アメリカデイゴと間違われることがありますが、別名をヒシバデイゴというように葉の形が菱形に近いことと、アメリカデイゴと異なり、サンゴシトウの旗弁は完全に開かずに花が筒状になることで見分けられます。(園芸植物育て方と花の写真「サンゴシトウ」)
旗弁が開かず筒状になったままなので、唐辛子に見えるんですね (^^ゞ




学名を Erythrina × bidwillii といい、 「マメ科エリスリナ属の落葉中高木で、オーストラリアのシドニー植物園で、アメリカデイゴ(カイコウズ)♂とErythrina herbacae♀を人工的に交配して作られた雑種です。」(FlowerPark Kagoshima 花図鑑「サンゴシトウ」)




3種類の花弁のうち、一番外側の大きいのが 旗弁です。その内側に シベを包む舟弁(竜骨弁)とその両側に 翼弁といって花を訪れた虫の止まる足場となる弁があります。ところが、サンゴシトウでは 前述のように 旗弁が筒状でシベを包んでいるように見えます。舟弁、翼弁は小さくてよく見えません。
というか、おしべが大き過ぎます。元気が良すぎて、これでは花弁が何のために存在しているのか分からなくなってしまいそうです。




おしべは 親のアメリカデイゴと同じで、途中まで合着して筒になってます。
そして、アメリカデイゴより萼が深くしっかりしているのも特徴です。


スマホにマクロレンズ噛ませて撮ったサンゴシトウ



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