アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

シマスズメノヒエ、タチスズメノヒエ - スズメノヒエ属

2020-10-05 10:19:24 | みんなの花図鑑
シマスズメノヒエ

イネ科の中でもスズメノヒエ属の穂は 独特なので、すぐ分かります。




どう独特かというと、 こんな → ▼▼▼▼▼▼ 形をしているからです。
もっともこんな形をしていても 何種類かあり、とくに 穂が Vサインをしているもの(キシュウスズメノヒエは Vサイン、アメリカスズメノヒエは大きいVサイン)はその格好で識別できます。




このシマスズメノヒエは南米原産で、「シマ」の名は 大正初期に小笠原で発見されたので、在来のスズメノヒエに対して「島」を付けたということです。
(追記)果実に縞があるためとの説もあり

小穂は卵形で、ヘリには絹糸状の長い白い毛がはえているのが特徴です。




シベはみな黒っぽい色をしていてよく目立ちます。
試験管ブラシみたいなかたちをしたのが めしべの柱頭で、バイクのシリンダーみたいなのが おしべの葯です。




それにしてもすごい数のシベ群です。
果実になると 黄色くなって小穂(粒の部分)が散り落ちます。





「肉食と菌食のてんとう虫は、植物につくアブラムシや、うどんこ病の原因となる病原菌などを食べることから人間の役に立つ「益虫(えきちゅう)」になっています。てんとう虫を農薬の代わりに使う農家もあるほどです。

一方、草食のてんとう虫はナスやジャガイモの葉を食べてしまうことから「害虫」とされています。」(HagKum「てんとう虫の餌は何?」)





タチスズメノヒエ

上の シマスズメノヒエと一緒に生えていた タチスズメノヒエです。
一緒に生えているから、比較でき、「全然違うじゃん!」と区別できます(^^)/




シマスズメノヒエみたいに ▼▼▼▼▼▼ といった感じではなく、小穂が細かい毛におおわれて 使い古したマフラーのようです。




よくみると 花後に近い状態だから、余計に 違って見えるんですね




小穂は 先が尖った卵形。




花の時のシベは 雌しべの柱頭は シマスズメノヒエと同じ 黒紫の試験管ブラシみたいですが、 おしべの葯が 黄色い筒です。
黄色い葯を垂らしている花糸は 非常に細く ごくわずかの風が吹いても ゆらゆらと揺れます。

イネ科やカヤツリグサ科の植物は 今は風媒花ですが、元々は 虫媒花だったんですって。




コメントを投稿