がらんとした台湾高速鉄道の車内=読者提供
(嘉義中央社)乗客がおらず、がらんとした台湾高速鉄道(高鉄、新幹線)の車内の様子が台湾のネットユーザーによって撮影され、フェイスブックで公開された。高鉄にも、新型コロナウイルスの影が忍び寄っているとみられる。
このネットユーザーは南部・嘉義市在住。8日に仕事で台北に出向くことになり、嘉義駅から午前7時前の列車に乗車した。発車後、車両内の乗客が自分一人だと気付いて無人の車内を撮影し、「高鉄の車両を借り切った」というコメントを添えてフェイスブックに投稿。「記憶の及ぶ限り初めて」と驚きをつづった。その後中央社の記者に語ったところによれば、台中駅を過ぎても人はあまり増えず、台北駅に到着した時も20人に満たなかったという。自分自身もテレビ会議が増えて以前ほど利用しなくなっているといい、「高鉄の利用者が明らかに減った」と話した。
これまで平日でも大勢の乗客で賑わっていた嘉義駅だが、新型コロナウイルスの影響を受けてだいぶ様変わりした模様。同駅の広報担当は、運営状況についてはノーコメントだとしつつも、同社がウェブサイト上で公開している役員会に関する報道資料に、新型コロナウイルスの影響で収入が大幅に減少している旨が書かれていると明かした。