「みるカフェ」の店内。客と店員のやり取りが文字になりディスプレーに浮かび上がる
耳の不自由な人とのコミュニケーションをスムーズにする最新技術を体験できる「みるカフェ」が6日、昭和女子大(世田谷区)に期間限定でオープンした。音声を文字に変換する機器を置き、聴覚障害のある学生も接客する。デフリンピックに向けて聴覚障害への関心を高めてもらう都の試みで、14日まで開いている。
同大で国際手話やデフスポーツを学ぶ学生が、2023年11月に原宿で限定オープンしたみるカフェのことを知って都に相談し、実現した。3号館1階のカフェコーナーに開設され、各テーブルには発話内容が文字で表示される透明ディスプレー機器が置かれている。手話と音声を相互変換したり、鉄道駅の構内アナウンスを文字化して表示したりする機器も体験できる。
報道陣に公開された5日、店員の同大2年の小川 遥音はるね さん(19)は「聞こえる人と聞こえない人が触れ合う機会にしたい」と意気込んだ。
営業は午前11時~午後5時。学外者は正門で通行パスを受け取って入店する。