うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

メニュのかたち

2011年09月12日 | 忘れかけていたこと

Office のリボンのような大模様展開型メニュは、ある意味で秩序破壊の性格を持っているような気がする。

旧バージョンの、大項目→中項目→個別コマンドというふうに組み上げられ、順に中味を見せていくヒエラルキー型は、使いこなすのに神経衰弱的な記憶を必要としなかった。
冠婚葬祭用のスーツのようで味気ない感じはしても、あるのかないのか、いやあるはずだなどと探し回る面倒は起こらなかった。

アプリケーション・ソフトのバージョンアップというのは、作る側の楽しみと引き換えに、使う側は戸惑いと余計なことの習熟を強いられる。そして代金をとられる。
練習のために代金を支払う。ゴルフの練習場やバッティングセンターのような仕組みだ。
取り組むユーザーは、わずかな上達という望みを持たねばと自分に言い聞かせて、繰り返し繰り返し同じことを続け、慣れたころにはまた秩序破壊の被害をこうむることになる。

こういうのは何次被害というのだろう。近ごろはやりの減災策はないものだろうか。