対話には、ごく簡単な世間並みの常識がある。
1.交互に話し、一人で長くしゃべりすぎないこと。
2.誰かが話しているときには、別の話を始めたり、むやみに割り込んで話を分取ったり止めさせたりしないこと。
誰が決めたのでもない、ル-ルやマナーなどとわざわざ言うほどのことでもない、ごく当たり前のことである。
テレビの対話ゴッコを見ていると、こんな簡単なことができずに、めちゃくちゃな対話破壊がいつも行われている。
対話を壊す行為は、評論家とか大学の先生とかを名乗る人に多く見られる。
テレビで見たことはみんながしていること、それが世間並みかという大誤解が、世間並みそのものさえ壊してしまう。
発話阻害銃『SpeechJammer』というものができたらしい。
言論の自由を阻害するような名前なので、嫌われるかもしれないが、作られた目的はそれとはまったく逆で、自由を奪う発話を阻害する、つまり言論の自由を維持するためのものだという。
このおしゃべりは対話に邪魔だなと思ったら、その人に『SpeechJammer』を向けると黙らされてしまうという不思議な機械である。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120306/384723/
話の断片があちこちにごろごろ転がリ回るだけで、対話の状態が保たれない場ほど退屈なところはないから、この機械、早く普及されるとよいと思う。
習慣が整ったところにはもういらないから、レンタルでよいのだ。