デジカメの画像はさまざまなモードで撮影できるようになっている。
ごく安いカメラでも、長辺が4000ピクセル~640ピクセルの範囲で8種類のモードを使える。
私のパソコンは、画面解像度1024×768ピクセルで使っているので、写真を見るには長辺1024ピクセルが適当な撮影モードになる。
長辺4000ピクセルの高解像度にしてみても、大画面のディスプレイに映して見たり、超大判の印刷をしたりという機会は考えられないから、データが重いだけむだということになる。
画像でも文字でもデータの重いのは持って重くはないが待って重くなる。
持って重いのは、なまった体の運動にもなるが、待って重いのは座って待つ時間を長くするから、体の運動の機会を減らし、ストレスも増す。よいことは一つもない。
高画質は、写真画像の隠し味になるのだろうか。
自分の持っている画像を自分で見ているだけならよいが、ひとに見せようというときには、重いままでは見せられるほうが迷惑する。
どうぞご覧と言われても、ぱっと出てこない画像はそれだけで見る気がしなくなる。
休日にフェイスブックの動きがぐっと遅くなるのは、重いデータを大勢がアップロードするからだろうか。
必要以上に早くて大きい機械が売られるのは、むだな時間をむだと思わせない、供給者側の戦略なのだ。
この戦略に乗るのも、IT産業振興にひと役買っているのだから悪いことでもないのだが。