MLの配信が途絶えた。
他からのメールは来ているので、サーバーがおかしいのではないかとまず思い込む。
サーバーに異常があれば同じMLで受信できないはずだが、そこまで知恵が回ってなかった。
自分のアカウントだけがブロックされているような被害妄想に陥る。そんなはずはないのに。
自分宛のメールはどうか。
ひとには勧めても自分のことになると真っ先にそれを試してみない。あの町のおじさんたちのすることと、どこか似てしまっている。
やってみると、受信はできないが、送信済みフォルダーには入っている。
送り出した先でつかえたのかと、誤解が強まる。
送信できなければお断りメッセージが来るはずなのに、そのことに先に気づかない。
プロバイダーのサポートに電話する。「送信ができなくなった」と。
いろいろ調べた結果、Oulkook Express のメッセージルールで、「禁止された送信者」の中に自分のアドレスが紛れ込んでいた。
実にばかげた話で、自分の送信したメールの送信者を、自分で禁止していれば届くわけがない。
探索に手間がかかったのは、最初の「送信ができなくなった」のひと言が邪魔したのだ。
正確な状況は「自分が送ったメールが受信できなくなった」のだった。
早速禁止条件を削除してことは収まったが。頭の中はすっきりしない。
これまで自分宛に送信するメールはテストの場合だけだった。これからもそれは変わらない。
自分の名前で送信されるメールがどういう具合に作られてしまうのか。
そのあたりを探れば対策も出てくると思うのだが、何の得にもならないのにひとを困らせて喜ぶ阿呆のしわざのやり口はさまざまで、多分おさえ難いだろう。