外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

喜びも悲しみも幾歳月

2010-10-04 17:49:48 | 大学野球
1957年(昭和32年)、木下恵介監督による松竹映画「喜びも悲しみも幾歳月」が公開されました。

主役の佐田啓二さん(早大出身。娘さんの中井貴恵さんも早大出身)が灯台守の役。
妻役の高峰秀子さんと共に全国各地の辺ぴな灯台への転勤を重ねながら、苦労して子供を育て上げるストーリーでした。

ラスト・シーンでは、新郎と共に愛娘が外国へ渡航することとなり、両親が勤める灯台の夜の沖合いを、若い二人を乗せた客船が通りかかります。

そこで、新郎が船長さんに掛け合って、灯台に向かって船が汽笛を鳴らします。
そして若い二人は、客船のデッキから、暗い夜の向こうに浮かぶ灯台を見つめます。

その汽笛を聞いた両親は、灯台の霧笛を鳴らして、遠く沖合いを航行する客船に向かって応えるという、感動的なエンディングでした。
携帯電話どころか、固定電話ですら貴重な存在であった貧しい時代の、いじましい心のやりとりでした。

つつましくも凛々しく生きる、灯台守の夫婦。
映画の中に登場する全国各地の灯台の、旅情溢れる風景も、日本人の心を揺さぶりました。

その映画の主題歌も、大ヒットしました。
田舎町に住むチビ助であった私でさえ、メロディーを憶えているぐらいです。

「喜びも悲しみも幾歳月」
(木下忠司:作詞・作曲)

俺ら岬の  灯台守は
妻と二人で 沖行く船の
無事を祈って 灯をかざす
灯をかざす

冬が来たぞと 海鳥鳴けば
北は雪国 吹雪の夜の
沖に霧笛が 呼びかける
呼びかける

離れ小島に 南の風が
吹けば春来る 花の香便り
遠い故里 思い出す
思い出す

星を数えて 波の音聞いて
共に過ごした 幾歳月の
喜び悲しみ 目に浮かぶ
目に浮かぶ

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ところで、昭和30年代に、早稲田が東大に負けたニュースとこの映画を絡めた、林家三平さんのギャグがありました。
こういうネタが全国でウケていたのですから、東京六大学野球の全盛期ならではということでしょう。

インタビュアー「監督、やりましたね! 久しぶりに早稲田に勝ちましたね!」
東大の監督「はい、やっと早稲田に勝ちました(涙声)」
インタビュアー「どうですか、勝利の感想は?」
監督「はい、喜びも悲しみも幾歳月でした」
インタビュアー「あっ、やっぱりトーダイだ」

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今日、早稲田が苦戦の末に東大から勝ち点を取ってくれたので、このネタをやっとブログに書くことができました。

おあとが宜しいようで
(;^_^A
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斎藤完封_ 勝ち点3

2010-10-04 15:40:59 | 大学野球
斎藤主将が本領を発揮して、東大に完封勝利。

早稲田がリーグ単独トップに立つ、三つ目の勝ち点を奪取しました。

いやはや、久し振りに緊迫した早東3連戦でした。

この苦戦を良い薬にして、立教戦に備えてもらいたいと思います。

天候不順にもかかわらず、神宮に応援に駆け付けてくださった皆様、本当にご苦労様でした。
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