外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

栄光の背番号10

2011-07-10 19:54:55 | 大学野球
今日は、1日自宅で過ごしました。

実は、来週の日曜日に、86歳の父が認知症専門の介護施設に入る予定です。
回復が望める病気ではないだけに、父と共に自宅で過ごす最後の日曜日になるのかも知れません。

とても寂しいことですが、その一方で、これで母に平穏な日常生活が戻ってくるという厳しい現実もあります。

齢を重ねるということは、こういう辛い経験をすることなんですね…
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私は今年56歳になります。
これまで両親が元気でいてくれることを当たり前のものとして、暮らすことができました。
両親に、心から感謝します。

これからは、父と母がそれぞれの環境で穏やかに生活できるよう努めるとともに、私の娘のために、私自身が健康維持に頑張らなくてはなりません。
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さて、先週と今週の東伏見を見学させていただいて、OBの徳武さんの鬼気迫るご指導ぶりに感じ入りました。

徳武定之さんは、早稲田中学に入学するも、野球に集中するために、高校は早稲田実業に移りました。
そして、昭和32年(1957年)に早稲田に入学。
生粋の早稲田マンです。
(冒頭の写真は、学生時代の徳武さん)

ちなみに同期生には、野村徹さん(捕手、北野高校)、金沢宏さん(投手、岩国高校)らがいらっしゃいます。
徳武さんは、国鉄スワローズでプレーされた後に、他球団でコーチの経験もお持ちです。

徳武さんは今年73歳。
昨年から体調を崩されていましたが、健康を回復された今、早稲田の現役部員たちの指導に、文字どおり心血を注いでいらっしゃいます。

「早稲田は、他の大学とは違うのだ。」
「他の大学と同じようなミスをしても『どうした早稲田』と言われる立場にいる」
「だから、君たちに求める技術レベルは厳しいぞ。そんな環境で野球に取り組むということが、早稲田で野球をやるということなのだ」
「なぜ苦しい練習をやるのか。それはリーグ優勝。目標はその一点だ」

病み上がりにもかかわらず、灼熱の東伏見グラウンドで後輩たちを叱咤激励される徳武さんの姿に、頭の下がる思いです。
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西早稲田の居酒屋「源兵衛」にある私のボトル・ナンバーは10番。
もちろん10番は、東京六大学野球では、栄光のキャプテンナンバーです。

東京六大学は、昭和34年度(1959年)から背番号制度が導入されました。

その時に早稲田では、次のように背番号が割り振りされました。

背番号1から5番が主力内野手、
6番が正捕手
7番から9番が準主力内野手、
10番が主将、
11番から19番が投手
20番から25番が主力外野手
26番から29番が控え捕手
30番が監督
31番以降が控え野手

高校野球ファンの方から見ると?とも感じられる早稲田の背番号には、こんな歴史があります。

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徳武さんは、二代目の背番号10でした。
主将として、あの早慶六連戦を戦い抜いて、リーグ優勝を果たしました。

ちなみに、背番号10の初代は木次文夫さん(松商学園。後に巨人)


徳武さんの次の背番号10三代目は石黒行彦さん(仙台一高。後に八幡製鉄)です。


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伝統の背番号10を背負う、土生くん。
東伏見の練習ぶりを見ていると、春の絶不調を今も引きずっているように見えます。

徳武さんから、伝統の背番号10に宿る精神を吸収してもらいましょう。
そして、秋には天皇賜杯を受け取ってもらいましょう。

ガンバレ土生主将!
Comments (2)
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