外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

ユーロ危機

2011-10-05 22:01:29 | 大学野球
ギリシャの財政破綻懸念をきっかけに勃発したユーロ危機によって、金融市場の混迷が深まるばかりです。

ユーロは、発足当時から「壮大な実験」だと言われてきました。
フランスとドイツの不戦条約が基本の欧州同盟に、後づけでユーロという通貨同盟をくっつけた。
ここにきて、その脆弱な部分が、冷徹な市場原理に痛めつけられる毎日が続いています。
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3.11大震災による円高、
アメリカ国債の格下げ、
そして、今回のユーロ危機。
私の勤務先のお客様たちも大変です。

海外への投資を手じまうプレイヤー、
むしろチャンスだと資金を投入するプレイヤー、
指値を入れたりキャンセルしたりと、判断に迷って狼狽するプレイヤー等々、

朝から晩まで、大きな波濤に翻弄されるかのような時間が延々と続きます。
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ギリシャの抱える債務が巨額なだけに、現実的に返済可能と思われる水準まで債務を免除する以外に、危機回避の選択肢はないと思います。

それで、メディアや評論家たちは「秩序を保ったデフォルトを」と言うわけですが、それが実際に可能なのかどうか、私には分かりません。

金融機関同士が疑心暗鬼となって、インターバンク市場が機能不全に陥った結果、急激な信用収縮が起きる。
リーマンブラザーズ破綻時の、あの異様なインターバンク市場だけは、金融マンとして二度と味わいたくありません。

また、学生スポーツのファンとしても、辛い秋です。
野球、ラグビー、駅伝と、大学スポーツが最も躍動する季節にもかかわらず、この落ち着かない日々…。

まったくもって、憎っくきはユーロ危機です。
(;_;)
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数日前の新聞に、思わず苦笑いしてしまうジョークが紹介されていました。

>どこの国にも全く効果のあがらない教育がある。
例えば
>中国におけるマナー教育
>米国における反戦教育
>イタリアにおける純愛教育
>日本における英語教育
>そして、ギリシャにおける金銭教育

もちろん異論をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
でも、ギリシャ国内で緊縮財政に反対する市民デモのニュース映像を眺めていると、このジョークは、なかなか鋭いものだなと思うのであります。
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