半熟オヤジの基地

完熟できないオヤジの「狭く浅い&自己満足」の部屋

『キリエのうた』を観ました。

2024-08-17 04:00:00 | えいがかんしょうの部屋
路上で歌う住所不定の女性ミュージシャン、キリエは、歌うことでしか“声”を出せず、孤独な日々を送る。ある夜、過去と名前を捨てたという謎めいた女性イッコがキリエの歌を聞いてキリエに声をかけ、自らマネジャーを買って出る。彼女たちは、石巻、大阪、帯広、東京を旅するが、2人はそこで出会う、行方不明になった婚約者を捜す青年・夏彦や、傷ついた人々に寄り添う小学校教師のフミと交流。4人の人生は交差していき……。
(wowow番組紹介より)(公式サイト)

 劇場予告で気になってました。
岩井俊二監督作品というのを全面に出していたのに、すぐに、アイナさんの歌が追い越す感じの迫力だったので・・・
作品も物語も、予告編を観た感じ、「謎」でした。
実際に本編が始まって、キリエやイッコが出てきて、出会うのですが、どちらも過去に「謎」をもったまま、関係を深めていきます。
一方で、人を探している夏彦、学校で子供達を優しく見守るフミ・・・それぞれ淡々としてました。
次第に、キリエの声が出ない謎やら、イッコとの昔の出会いや、夏彦がキリエと・・・と、過去の「つながり」が分かってきます。
ソコにある大きな出来事・・・うーん、最近、やはり地震、津波を題材にした作品、多いですねぇ・・・・それだけ人々の思い、生活を大きく変えた出来事であるのは確かではありますが・・・
彼らの関係性はとっても分かりました。
で、ずっと気になっていた点・・・この作品が「音楽映画」というものを名乗っている点です
確かに、物語の中心にいるキリエ、アイナさんの強烈な力で唄うシーンは、訴えるものはありました。そこを期待していた自分がいました
で、彼女が作った歌もありますが、オフコースの曲なんかも、俺らの世代はとってもストライクですよね。歌詞も意味深だし・・・
でも、終盤にあまり聴ける部分が無かったように思ったのは、俺の気のせい(寝てた)でしょうか
まあ、音楽でラストを超アゲアゲにするような物語ではないので、あくまで「白い雪」(印象に残った)のように、静かに・・・さらさらと・・・って感じでしょうか
ちゅうことで、このスローテンポでの179分という上映時間は、かなり疲れました・・・で、50点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
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『お前の罪を自白しろ』を観ました。

2024-08-16 03:30:00 | えいがかんしょうの部屋
 政治家一族の宇田家の次男・宇田晄司(中島健人)は建築会社を設立するも倒産し、やむなく政治スキャンダルの渦中にいる国会議員の父・宇田清治郎(堤 真一)の秘書を務め、煮え切らない日々を送っていた。
そんなある日、一家の長女・麻由美(池田エライザ)の幼い娘が誘拐された。
犯人からの要求は身代金ではなく、「明日午後5時までに記者会見を開き、おまえの罪を自白しろ」という清治郎への脅迫。
それは決して明かすことが許されない国家を揺るがす”罪”だった。
権力に固執し口を閉ざす清治郎―。
晄司はタイムリミットまでに罪に隠された真相を暴き、家族の命を救うことができるのか !?
(公式サイトより)

 なかなか強烈なタイトルですよね。劇場で予告編を観たときにも思いました。
清治郎は最初から窮地に立たされている感じで、そこに追い打ちをかけるような(孫の)誘拐事件。
身代金ではなく、スキャンダルを白状しろという要求なので、当然、どういったスキャンダルなのかという点に注目します。
・・・が、晄司しかり、周囲の側近しかり、検察側しかり、その内容をほぼほぼ分かっているようで、会話の端々に「あの事を・・・」みたいな感じで出してきてて、衝撃的でも何でもなかったですね
次の注目は、「犯人は誰だ」という事になりますが、これは「意外」でしたね。まあ、あんな脇役みたいな位置に、あの女優さんを出している時点で気づかないとですが
彼らの動機は分かりますが、結局は、内輪もめの中の死体隠しということで、ちょっと興ざめです。
じゃあ、(映画予告で全面に出ていた)晄司がガンガンと打開していく・・・というような「池井戸ドラマ」みたいな展開でもなかったし・・・
何だか焦点がつかめない作品でした。
ちゅうことで、指揮権発動という言葉だけが焼き付いて、その後色々と調べてしまいました・・・で、40点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
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『法廷遊戯』を観ました。

2024-08-07 05:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 法律家を目指すロースクールの裁判ゲームで起こった悲劇。
無罪を主張し「お願い、私を弁護して」とだけ話すと、一切口を開かない容疑者・美鈴(杉咲花)。
この謎の状況に翻弄される弁護士・清義(永瀬廉)だが、これは死者・結城(北村匠海)が仕掛けた最後のゲームだった。
「ゲームのプレイヤーハ貴方なの」の言葉をヒントに、裁判はマスコミも騒がす前代未聞の展開に!
そして暴かれてゆく封印されていた3人の秘密。追いこまれた清義は究極の決断をするが・・・
最も神聖な場のひとつである法廷で待つ驚愕の結末は!
(公式サイトより)
法廷ミステリー小説の映画化だそうです
キャンパスの隠れた場所で疑似裁判みたいなゲームしているんですね。変な宗教かと思いました。
ここで、今回の主要3人のキャラを見せておいて、事件発生です
一番デキがよさげな結城が殺されて、犯人は不思議な女性・美鈴。
美鈴に一方的に弁護を任されてる清義も、なんか飄々としているというか、ボーッとしているというか・・・
弁護士として必死に情報収集して、信念をもって弁護する・・・というような雰囲気は一切無く、一つの「キー」を握って事実を知った・・・という程度のように思えて・・・
冒頭にある「前代未聞の展開に」というのは大げさかも
まあ、裁判で争っている事件から、実は全く別の事件を暴いて、全ての関係性を明白にする・・・というのが目的なんでしょうけどね
人の死があって、かつ冤罪というキーワードも絡んでいる結構な「事件」ですが、タイトルの通り、「遊戯」しているようで、緊迫感というものをあまり感じませんでした
ちゅうことで、よってもってあの3人は決して、友達でもないし、友情も無かったような・・・で、45点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
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『ラスト・サムライ』を観ました。

2024-08-04 04:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 トム・クルーズ演じるネイサン・オールグレン大尉は、かつて南北戦争で国と名誉のために命を賭けた英雄であった。しかし、今や戦争も終わり、移り変わる時代に取り残されていた。そんな彼が政府に雇われ、サムライと戦うために日本にやって来た。渡辺謙(アカデミー®助演男優賞ノミネート)演じる勝元は、サムライ一族の長であり、深く尊敬されている男だ。明治維新後の日本、押し寄せる近代化の波の中、勝元はサムライの時代の終わりを察知していた。しかし勝元は戦わずして去るつもりはなかった。そして二人の戦士が出会い、運命がひとつに重なった時、歴史の扉が開いた・・・。
(ワーナー公式サイトより)

 2003年公開でしたね。当時、公開前にとっても話題になったし、待ち遠しかったです。
そりゃあ、T.クルーズと、(渡辺)謙さん、真田(広之)さんが共演するんですから、ワクワクしますよね。
主人公ネイサンが、かなり「ささくれている」状態ですが、無理矢理日本に来て、戦術指導していたら、サムライ達に拉致され・・・
そこから、彼らに影響を受けまくる・・・分かりやすい展開ですよね。
どーしても、出演陣に着目していた自分がいましたが、物語としては、タイトルの通り、時代から消えてしまう「侍」という、物悲しさがジンジン伝わってきます。
また、(当時も思ったけど)日本というものを美しく、格好良く描いてくれている点も、とっても魅力的ですよね。
お寺に見事な桜が咲いてたり・・・霧の中から、武士たちの姿がすぅーーっと現れたり。小雪さんがとっても美しいし
(池松壮亮さんがとっても可愛い!)
謙さんも、真田さんも、以降、アメリカの作品に沢山出てますしね。
ちゅうことで、T.クルーズさん、続編作りませんか・・・で85点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
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『わたしたちの声』を観ました。

2024-08-03 03:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 女性のエンパワーメントやジェンダーの多様性が叫ばれ<寛容な心>が求められる現代。世界の映画界で活躍する女性監督と女優が集結し、女性が主人公の7つのショートストーリーを紡ぎ出した映画『私たちの声』。「映画、芸術、メディアを通して女性を勇気づける」をスローガンとして掲げる非営利映画製作会社<We Do It Together>が企画し、実際の出来事に着想を得たエピソードから、物語仕立てのフィクション、さらにはアニメーションまで、世界各地を舞台に感動的で力強い物語が描かれる。各話の主人公たちは、強い決意と勇気をもって人生の難局に立ち向かい、より強く、より自己認識を高め、スクリーン越しに観る者へ称賛を贈るような7つの珠玉のヒューマンドラマに仕上がっている。
(公式サイトより)

 この冒頭の解説を観て、ちょっと興味を惹きましたね
「女性監督が女性を撮る」・・・7つの物語です。
「ペプシとキム」久々のJ.ハドソン、彼女の歌声は聴けなかったけど、「凄み」は感じましたね。タイトルが予想以上に重かった。
「無限の思いやり」これって実話ですかね。ヴァルの存在がとっても謎なんですが、物語はそちらではなく、スーザンの活動のほうですね。
「帰郷」こちらも久々のE.ロンゴリア、彼女の立場、気持ちも分かるけど、あの態度はなぁ・・・ あの娘がめちゃしっかりしている
「私の一週間」 杏さん、実はああいった生活をしているのでは 母親の強さ、優しさをとっても感じました
「声なきサイン」 ダイアナにプライベートはなさげです。大変です。でも、彼女にペットも女性も救われています
「シェアライド」 展開が読めなかったですねぇ・・・ディヴィアの心の変化、そして姿の変化・・・本人同様、こちらも驚きました
「アリア」 今公開している「インサイド・ヘッド」のキャラかと思いました アリアの目覚め・・・アニメが美しい
ちゅうことで、時間が短いものだけど、伝わるものは大きい・・・で、65点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
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『ドミノ』を観ました。

2024-08-02 03:30:00 | えいがかんしょうの部屋
 オースティン警察の刑事ダニー・ローク(ベン・アフレック)は、最愛のひとり娘ミニーを失った悲しみから立ち直れずにいる。容疑者が逮捕されたにもかかわらず、彼は誘拐したことも、どこに連れて行ったのかもまるで思い出せないというのだ。そんなある日、ロークと相棒ニックス(JD・パルド)は、特定の貸金庫を狙った強盗が計画されているという匿名の通報を受け、銀行に向かった。
隠れて監視するロークが目を付けたのは、銀行の外にいたひとりの怪しげな男(ウィリアム・フィクナー)。その男が隣の見知らぬ女性に話しかけると、女性は突然奇怪な行動を取り始める。そんな様子を見たロークは急いで貸金庫に駆けつけ、男より先に到着。目的の金庫を開けると、中に入っていたのはなんとミニーの写真だった。写真には、「レヴ・デルレインを見つけろ」と書かれている。ロークはふたりの警官を伴って屋上まで男を追い詰めるも、警官は突然暗示をかけられたようになってお互いを撃ち殺し、男は屋上から飛び降りた。すぐに見下ろしたが、地面に男の姿はない。いったい、何が起こったのか。
この出来事がミニーの失踪に関係していると信じるロークは、匿名の通報者の居場所をたどりあてる。そこにはダイアナ・クルス(アリシー・ブラガ)という名の占い師がいた。人の心を操る能力を持つ彼女は、男の正体を教えてくれる。彼とクルスはかつて同じ秘密組織に所属していたというのだ。そこにミニーはどうつながるのか。次々に危険が降りかかる中で、ロークはその答を探そうとする。
(公式サイトより)

 「通報を受けた警察が、犯人を包囲する」・・・万全の体制で包囲しているんだけど、ダニーは、なんだか妙に単独行動だし、急いでいるし・・・何ででしょぅ
その理由たるもの、犯人と思われる男が脅威です。
敵(警察)も、周囲の人達も掌握しちゃう、催眠術 魔術 でも、ダニーに効かないのは何で いや、そもそもダニー自身が狙われているみたいだけど
・・・と、最初の事件で、数々の魅力的な「謎」をブチ込んでくれました。
正直、最初は「ながら鑑賞」をしていたものの、この鑑賞方法だと、この「謎」を追うことは無理・・・と判断し、ここまでの流れをもう一度整理しつつ、「しっかり鑑賞」に切り替えました
同時に、目の前のシーンは、物凄くテンポが早くなります。追い付くの結構大変
通報者であるダイアナを取り込んだダニーだけど、実はダイアナも・・・背後に巨大な組織で見えてきたと思ったら、今までの人達が総出でダニーを・・・
ダニー自身も、屈しなかっただけでなく、自身の記憶にも隠された部分があって・・・
・・・奇妙な映像もあいまって、目まぐるしく物語が「ゆらいで」います。
何となく、こんな映像、物語を見ていると、「インセプション」に雰囲気が似ているなぁ・・・などとも思いましたね
ラストの対決は呆気なかったけど、比較的短い尺で、お腹いっぱいになりました
ちゅうことで、あの男の逆襲が続編になるのであれば、観ないとね・・・で、75点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
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2024年第14戦 ベルギーGP

2024-07-30 20:30:00 | えいがかんしょうの部屋
 サマーブレイク前の大一番、スパ・フランコルシャンです
雨の予選では、久々のフェルスタッペン選手の「ぶっちぎり」が見れましたね。
ただ、PUの戦略的交換で10グリッド降格 これも毎年の事ですかね
しかし、ここから簡単に追い上げできないくらの戦力差になってしまったのが、今のレッドブルの現状ですね。
要人を何人も他チームに獲られているし、来年でホンダとも袂を分かつし、これから凋落していくのが目に見えちゃいます・・・
前戦で1-2を飾ったマクラーレンと、少しずつ盛り返しているメルセデスの戦いが熱かったですね。
そんな中、見事な1ストップ作戦で、ラッセル選手が優勝・・・とっても格好良かったんですけどねぇ・・・
1.5kmも重量が足りないって、一体何が原因だったんですかね。
個人的に気になったのは、ココ、ベルギーは、チェッカー後、(一周の距離が長いので)周回せず、すぐにピットに入ってしまう点ですかね・・・
他のコースだと、1周使って、しっかりタイヤにマーブルを付けるけど、ココはそれが全くできないので、これでもかなり重量が変わりますよね。
まあ、そんな事は分かっているはずなので、他に根本的な「考慮不足」もしくは、(1ストップによる)「不確定要素」が絡んだのかも知れませんが・・・気の毒です
角田選手は、今年はココのタイミングでペナルティを受けたんですね。
RBとしては少し苦戦するコースという事前の話もあったし、昨年、終盤のメキシコでペナルティを選択して、実はココが速かったという「ちぐはぐさ」もあったので・・・
ペナルティを受けなかったリカルド選手のリザルトを観た限り、その選択は正しかったように思います
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『トレーニング・デイ』を観ました。

2024-07-27 03:30:00 | えいがかんしょうの部屋
一線を越えた犯罪者より危険なもの、それは一線を越えた刑事。
(amazon prime videoより)

 2001年作品です。
D.ワシントン出演作は逃していなかった「はず」だったんですが、この作品の記憶が無かったので、チェックしてみました
のどかな朝を迎えたジェイク・・・に見えたんですけどね
「教官」アロンゾに呼ばれて、色々な「言葉」を投げかけられます
これは「激励」ではなく、「指導」でもない言葉の数々、しゃべりのテンポも速くて、こりゃあ、ジェイクはとにかく圧倒されちゃいますよね。
アロンゾは、実際に事件を解決している部分はありましたし、それなりの説得力もありました。
しかし、ちょこちょこと「法律」というラインを越えて、それ「越え度」が次第に高くなってきちゃってます。
「業に従え」という言葉がある通り、その世界に自ら入り込まないと、真の目的を果たせない・・・というアロンゾの言葉は「強い」んですよね。
でも、ジェイクは、常に「違和感」を持っていたし、自らも傷ついていたし・・・
その点が救われましたし、実際、アロンゾの「悪」を突き止めることが出来ました
まあ、そんな物語そっちのけで、やはり、D.ワシントンさんの「悪」の存在感が強烈でしたよね
最後、結局「しっぺ返し」にあってしまう・・・という末路まで、見事でした
ちゅうことで、アカデミー主演男優賞、おめでとうございます・・で70点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
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『SNS-少女たちの10日間』を観ました。

2024-07-26 06:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 巨大な撮影スタジオに作られた3つの子ども部屋で、幼い顔立ちをした3名の女優(18歳以上)は偽のSNSアカウントで12歳のふりをするという任務を与えられた。各々の部屋のPCで、連絡をしてきたすべての年齢の男性とコミュニケーションを取った。当初のプロジェクトと同様、大多数の成人男性はビデオセックスを要求し、自身の性器の写真やポルノのリンクを送信してきた。なかには恐喝する者も。精神科医、性科学者、弁護士や警備員など専門家の万全なバックアップやアフターケアを用意しながら撮影を続けること10日間。児童への性的搾取者が徐々に尻尾を出し始めるのだった…。
(公式サイトより)
 この冒頭の解説を観て興味を持ったのは言うまでもありません
まず、最初に、こんな企画をよく実践したなぁ・・・と思いました。
この手の「犯罪の実態モノ」というのは、TVなどの特集とか企画ではアリガチかと思うんですが、この
作品は、最初から映画企画として生まれてますよね
で、女性の女優さんが、12歳と「偽って」、スタジオに架空の「少女の部屋」を作って、SNS発信します
当然、まんまと「食いつく」成人男性がわんさかと・・・
ここで気を付けなきゃいけないのは、女性のほうは、あくまで「受け手」に徹している所ですかね。
「誘い文句」を述べたり、その気にさせるような態度をとってしまうと、それは企画側の「騙し」になるワケで、となると企画側を責められる可能性が生まれてしまいますから・・・
そういった「受け手」になっている女性たちに接触しようとする男たちが・・・SNSという限定された2人の空間ですから、「露骨」が過ぎます
彼らに対して、心理学観点からとか、犯罪の観点からとか、その筋の人からのコメントがあって、とても勉強にはなりましたね。
(閉鎖された空間で、女性が自分に話しかけているだけで、男性は同意しているという「錯覚」に陥っている・・・など)
衝撃的だったのは、企画側のスタッフが、ある男性の事を知っていて、その男性は、少年少女のキャンプなどの運営をしているということ
ラストに、彼に詰め寄る企画側・そして女性のシーンがあって、息を飲みましたね
決定的な証拠もそろっている、しかも犯罪という状況では、あの男も、ああいった「あがき」「自分なりの正論」を述べるしかない・・・
昨今、犯罪が複雑化しているだけに、こういった企画映画って、今後も出そうだなぁ
ちゅうことで、モザイクなしの完全版で、犯人一掃ってワケにはいかないのかな・・・で、70点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
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『ヒトラーのための虐殺会議』を観ました。

2024-07-26 04:00:00 | えいがかんしょうの部屋
 1942年1月20日正午、ドイツ・ベルリンのヴァンゼー湖畔にある大邸宅にて、ナチス親衛隊と各事務次官が国家保安部長官のラインハルト・ハイドリヒに招かれ、高官15名と秘書1名による会議が開かれた。議題は「ユダヤ人問題の最終的解決」について。「最終的解決」はヨーロッパにおける1,100万ものユダヤ人を計画的に駆除する、つまり抹殺することを意味するコード名。移送、強制収容と労働、計画的殺害など様々な方策を誰一人として異論を唱えることなく議決。その時間は、たったの90分。史上最悪の会議の全貌が80年後のいま、明らかになる。
(公式サイトより)

 タイトルからして目に留まるに充分なものでしたね。
更に、公式サイトで色々と確認してから、鑑賞を開始しました
るユダヤ人強制送還の始まりとなった「ヴァンゼー会議」という、今作の舞台の実際の会議があったそうで、当時の議事録に基づいて製作されたそうです
会議場所は、とっても静かな場所・・・大きな建物に、続々と「会議参加者」が集まってきます。
親衛隊、官房局長、内務省、外務省、法務省、各占領地の地域省の人たち・・・
こんな早々たる役職の人を集めて、ある目的を、様々な視点から、意見交換し、結論を出そうとしていました。
その目的は、冒頭の解説にある通り、1100万人のユダヤ人をどう「処分」するかというもの
会議であり、参加者は「人間」ですから、当然、「処分」というものに対しての賛否なんかも出たんだろうなぁ・・・と思っていた俺は、相当甘かったようです
それは、目的は、「最終的な解決」であり、「解決」=「処分」であり、その「解決」(結果)については、参加者全員、認識しており、「否」というような意見が無かったですね。
「最終的な解決」をどこが、どういった方法で行うのかという事でモメている・・・
ココでやったらお金がかかるとか、時間がかかるとか、労力がかかるとか・・・そういった部分でのモメというのが、見ててとっても恐ろしかったですね。
合理的に、効率的に、低予算で大量の人間を「処分」するという会議って・・・
様々な血縁とかがあるので、「どこまでの(ユダヤ)人を処分対象とするか」で更にモメて、その結論も、線引きをせず、基本的に(ユダヤ人であれば)処分するというもの・・・
・・・これが史実なんですね。史実として認識はするものの、理解・納得できるものではありません
ちゅうことで、善人と呼べる人は一人もいなかった・・・で、70点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません
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