貧しさゆえに置屋に売られた少女・千代(チャン・ツィイー)。一緒に売られた姉とも引き離され、厳しい生活を送る彼女に、ふと声をかけた一人の紳士(渡辺謙)。
「もう一度あの人に会いたい。近づきたい」という一心で芸者を目指し、花街一の芸者'さゆり'となるのだった…(
公式サイトより)
「芸者」。見たことはあるけど、細かく知らない(ましてや、呼ぶなんて身分でもない
)俺にとっては、ミステリアスな世界でした。
外見はとっても、「艶やか」なんですが、とっても過酷な世界なんですね…
。特に物語の序盤は、身売りされてしまった千代が受ける厳しい環境、そして仕打ち…「おしん」です
運命の紳士と出会ってから、絶望の生活に光
が差し、目標を持った少女の輝く物語が始まります。このタイミングで子役(大後寿々花)から、アジアンビューティー・チャン・ツィイーに変わるんですもん、そりゃ輝きますよ
終盤、嫉妬や波乱、ちょっとですが戦争という要素も入り混じり、せっかく輝いた彼女にまたもや波風が立ちます。
最後は、本物の「芸者」として、切ないラストになると思いきや…いやいや、そこは無かったですね。このラストのがホッとして良かったです
「ニツポンが嫉妬するJAPAN」という当時の触れ込み、日本が舞台なのに、主役は日本人じゃない…そういった'嫉妬'なのかと思いましたが、その通りでした
いやいや、チャン・ツィイー美しすぎます
彼女の流し目で、自転車こいでた男が転ぶってシーンは、あまりにベタなんで沈黙しました
が、彼女じゃないとこの映画は駄目だったのではと思うほど、ウットリものです
思えば、「初恋のきた道」で、あどけない少女だったのに…(おじさん回想中
)
コン・リーやミシェル・ヨーなど周囲の芸者さんたちも、艶やかでメロメロですし、大後寿々花も可愛い
渡辺謙、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴などもガッチリ固めてくれてますし、この辺も言う事なしです
ジョン・ウィリアムスの音楽
も、ちゃんと和風になってて、合ってたなあ
ちゅうことで、チャン・ツィイーに骨抜きにされました
で、80点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません