舞台俳優であり演出家の家福は、愛する妻の音と満ち足りた日々を送っていた。しかし、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう――。2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。さらに、かつて音から紹介された俳優・高槻の姿をオーディションで見つけるが…。
喪失感と“打ち明けられることのなかった秘密”に苛まれてきた家福。みさきと過ごし、お互いの過去を明かすなかで、家福はそれまで目を背けてきたあることに気づかされていく。
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公式サイトより)
「第94回アカデミー賞国際長編映画賞」「第74回カンヌ国際映画祭脚本賞他4部門受賞」・・・そんなニュースから知ったミーハーな俺です。
で、劇場で観ようかと思ったけど・・・・179分という長編にかなり躊躇していました
今回も、2日かけて鑑賞する計画を立てて、挑んだ感じですもん
PG12って指定だったんですが、最初からラブシーン
でビックリしました。なんだか架空の物語をつぶやきつつ絡んでいる・・・なんでだろう
妻ともいい感じだったけど、妻が若い高槻を悠介に紹介して、で、分かりやすい浮気現場を目撃して・・・って、なんだか昼間のTVドラマのような展開です
開始40分くらいで、やっとタイトルが出て・・・179分という長編らしい挑戦的なタイミング・・・
悠介は、常に愛車(SAAB)で、セリフを叩き込んでいたり、考え事をしていたり・・・生活の一部になってますね。
なので、専門の運転手・みさきに鍵を渡すのは、そりゃあ嫌ですよね。俺でもそうなりますよ。
(まあ、車線変更とか、細かいところに「こだわり」がありすぎの悠介って一面もありますが・・・
)
でも、悠介の仕事は立ち上げたばかり・・・かなり大変な状況ゆえ、この車の中での空間を充分活用できているのに、俺達も気づきますよね。
ずっと車内で繰り返されるカセットテープ・・・そりゃあ、不愛想なみさきにも、音の声、悠介の声が体に染みついてきてますね。
最初からどーも気になっていた高槻の存在も、最初こそ「ただの浮気相手」くらいに捉えていましたが、悠介の知らない妻の一面を教えられるとは・・・
ずっと不気味な感じでしたけど・・・(岡田将生さんの演技も凄いんでしょうけど・・・)
激動のシーンとかは全くなく、ずーっと道を走る車・・・なんだけど、ちょっとずつ、悠介と、みさきが交わす言葉・・・これを聞き逃したくない自分がいました。
何かが欠けてしまった、何かを失ってしまった2人、全く違う立場だけど、不思議と繋がっている関係です
179分が「あっという間」なんて事は全くないけど、ずっとドライブしてたけど・・・退屈しなかったのは確かです
ちゅうことで、みさきは韓国で生活を始めたんだ
・・・で75点
※あくまで個人的主観ですので、気分害されましたら申し訳ありません