バカ犬

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ふらつく評価 世論調査

2007-06-15 | Weblog
ふらつく評価 世論調査

安倍内閣に対する世論調査がいろいろなメディアで行われている。
その結果を見ていると、いかに国民がふらついて評価しているかが見える。

どの調査のデータを見ても、支持率は低下傾向で、不支持は増加傾向であるようには読める。

支持率の低下の理由らしきものは、次から次へとあがってくる。
たとえば農水大臣の事件、緑資源機構の談合問題、そして、国民を不安に陥れた社会保険庁のずさんな年金管理の実態の露見、さらには民間企業に任せっぱなしにした厚生労働省の介護制度の実質的な崩壊の危機など、がいくらでも上がってくる。

政府はたいした対策を打ち出せないまま、また野党も具体的な対抗策を打ち出せないままに時間が過ぎていく。そうしているうちに内閣支持率がふらついて上がったりする。これは何なのだろうかと分からなくなってくる。

国民は本当に忘れっぽいのか、それとも「まあ~まあ~」と怒ることを忘れたのか。

友達の外国人には、「内閣打倒の市民運動が起きてもおかしくない状態ではないのか…」とまで言われた。
たしかに日本の国民は「なんとおとなしく飼いならされてしまったのだろうか」と今さら驚かされる。

今は社会政策の問題で大揺れだけど、これから先は、日経連主導の企業優先の政治が見え見えだ。企業減税、非正規労働者並の正規労働者の賃源抑制、例のホワイトカラー・エグゼンプションの残業手当廃止論まで見えている。

消費税の増税もスケージュールに入ってくる。
教育改革も中途半端な議論で拙速に物事を決めている。

国会は行政をしっかり牽制できない。単に行政の「正当化機関」に成り下がっている。

カッコいいことばかり言って、実は、誰も何にもしてくれないと考えておいたほうがよさそうだ。
せめて世論調査くらいは、現実を見据えて自分の意見をしっかり持ちたいと思う。