バカ犬

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中国餃子問題について

2008-03-01 | Weblog
中国餃子問題について、日本は中国に対して、何も言っていない!

外交の基本、それは相手側にボールがあるとすることから始まる。

なぜ日本政府は問題の発覚時点で、きちっと中国政府に対して、「今回のギョーザ中毒問題は輸出国である中国側に原因あると考える。原因を究明して報告してほしい」と世界に向かってコメントしなかったのか。ボールは中国にあるという意思の表明だ。

国内問題、即ち、08年度予算、暫定税率、イージス艦問題など大切だが、同時に国際問題に対しても同時進行で政府は対応してもらわなくてはならない。この問題は、食の安全にかかわる国家の危機期管理の問題そのものである。

しかしこの件で、外務省なり、内閣官房なりが、問題の発生時点でオフシィアルに抗議の声明を出したとは聞いたことがない。

問題は輸入業者のJTと、コープの問題、そして警察庁の問題となって、矮小化されて国レベルでの対応はとられなかった。

方や、中国は政府レベルで、最初から、「中国側の問題にしてはならない」との政治的意図でこの問題の処理を図ってきた。

警察庁と中国の公安省の間で技術的検討とか、調査協力とかの小さな部分での共同解明には歩み寄るかのごとく振舞ってきたが、本音は「中国の問題ではない」と突っぱねて、「日本の作為的行動だ(?)」との印象をあたえようと意図を持って政府主導で、戦略的に動いてきたことは間違いない。

それに対して、日本は政治的、もしくは戦略的意図を持たぬまま、警察庁に技術的問題として託してしまったつけが今回ってきた。予定通り、中国は突っぱねてきた。それに対して、日本はどう動くのか?

このまま問題の解明はなされず、逆に中国は、日本への食品の輸出を差し止めるようなゆさぶりをかけて、問題のイニシアティブを完全に自分が握ろうという意図が明白だ。

政府レベルで、日本の見解を出すべきだと思う、いまさら遅いという感じは否めないが…。

中国首脳の訪日に気を使いすぎているのかも知れないが、これとそれは違う問題だ。