世論調査

ついに鳩山内閣の支持率が4割を切った。
このブログの昨年12月の22日に、５０％割れを書いた。
しかし、状況は全く変わらず、ズルズルと後退するのみ。

これは、支持政党なしで、民主党に投票した国民に対する完全な裏切りだと思う。
僕は、社民党にも、国民新党にも投票したわけではない。
自民党より、共産党より、まぁいいだろと思って民主党に一票を投じた。
それは、明治以来の保守政治に対する決別が可能かもしれないと思って、投票したのだ。

平成の大革命は、夢と消えた。
鳩山さん、そして、周りの若い政治家にも、希望が持てない。
勿論、はじめから小沢さんには期待していなかった。
でも、若い人たちをまとめて、鳩山さんがリーダーシップを発揮していけば、何らかの社会的変化を触媒として成し得るだろうと考えて投票した。

しかし、それは全く裏切られた。
「政治と金」の問題ではない。
本当は、将来の日本をどういう方向に向けて行くかを、国民と一緒になって、立案して欲しかったのだ。

では現状はどうか。
しがらみのなかに自分で入り込んで、身動きが取れなくなっている。
いや身動きが取れない決定を、自分でしている。
ほんとうに、バカなのではないかと思う。

全て、部分で捕らえようとする。
物事のつながりを考えいようとしているようには見えない。子供手当て、こんなバカな話はない。
やるんだったら、少子化の一連の原因をたたき出して、そこからどの問題から始めるかを議論して、実行すべきだ。
だがしかし、突然、子供手当てが出てきて、高校の無料化が出てきて、これでマニフェストを守れるとか言っている。

本当は、中流階級が完全に日本から無くなった事から問題は起きている。

家計が成り立たないから、お母さんが働きに出ようとする。そうすると、子供なんて決して造ろうなんて思わない。勇気を出して生んだとしても、保育園もない、幼稚園もない。定期健診、分娩費用は自己負担。小児科医が足りない。見てもらえる病院は限られている。

勤めていて、子供を生むのは大変難しい。社会が、会社が何の支援もしていないからだ。そこには成果主義からの、何時、首になるかわからない、復職できるかわからない、といった環境がある。昔は、家族、地域で子育てもできたのだが、今は全く期待できない。

学費についても、幼稚園、保育園が非常に高い、小学校のほうが、ウンと安い。無料化をやるのなら、小学校と中学校を徹底的に無料化するのだ。
高校の無料化なんて、そんなことをやった後で考えることだ。

必要なのは、少子化をどうするかを含めて、将来への成長をどう考えるのかだと思う。
日本の将来像が見えないところで、福祉と、観光、技術なんていっていても道は開かれない。
日本の将来像を早く描いて欲しい。

それによって、優先順位が自ずと明確になる。

何もしないと、もっともっとみんなが民主党に絶望してくることは確信出来る。
そして、そこに待ち受けるのは、ファシストの罠。

鳩山さんの、猛省を願う。

P.S.
これも、民主党へのみんなの意見に投稿してあります。