バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

トップニュースから外れた福島原電の事故

2011-06-25 | Weblog
最近、TVのニュースを見ていると、福島の事故の状況についてのニュースがどんどんどんどん、トップニュースから下げられていることは明らかだ。

流しているニュースは、あたかも問題の解決は前進していて、汚水の再循環しシステムができれば、万事OKかのような印象を国民に与えようと、だれかが意図的に行っているとしか思えない。

でも現状は、3.11以来、悪化こそすれ、よくなっている気配は全くない。

例えば、放射能を含んだ核分裂生成物と言われる「死の灰」は、どう処理していけばいいかは分からないまま、目に見えない形で放射線を放出し続けている。
それは、日本中に、いや世界中に、積算されていっているわけだ。
もちろん、半減期に従って、放射線量が減っていく部分もある。
しかし、もとを絶つことができない以上、増えるしかないわけだ。

しかし、もとを断ち、安定化させることができるかどうかは、誰も知らない。
今迄、人類が遭遇したことのない状況だからだ。
しかし、みんな忘れているかのように振る舞っている。

空気中に放出される放射能の問題だけでなく、一分一秒も絶えることなく、
汚染水が目に見えない形で、地下にしみこんでいる。
どれだけの量になっているかは誰も知らない。

しかし、その地下水の汚染は確実に広がっている。
福島市の井戸水から、ストロンチュームが発見されたのはその証拠でもある。
しかし、誰も騒がない。
地下水は、海に向かって流れているかのように思っているかもしれないが、北にも向かっているのだ。東にも、西にも。

間違いなく海の汚染にもつながっている。
時々刻々、日本の海は汚染され続けている。
しかし、怖いから誰も何も言わない。

海藻などに蓄積の汚染が進んでいると思われるが、漁業が「元のように活気を取り戻してきた」、みたいなまやかしの報道にみんながのっかている。
怖いから。

前のコラムで書いたように、できるだけ早く、日本は原子力発電から手を引くべきだと思っている。

今のコンバインド火力の技術を使えば、原子力発電に存する必要は全くないと信頼できる学者が言っている。
でも、報道されない。
原子力の周りにはびこった利権の塊がそれを言わせないのだ。

原発のディメリットが明らかになるのに、ありもしないメリットのみが強調される。
全く間違っていると思う。

アメリカの学者の試算によると、福島の事故だけで、16兆円は損失として国民の税金に跳ね返ってくる。
しかし、誰も報道はしない。
福島の事故関連を除いた想定被害額が、くしくも16兆円だ。

時間のみつけて、「京都大学・熊取6人組(ほんとはもう2名しかいないが)」の意見に耳を貸してらいたい。

同じアメリカの学者の解析によると、今回の福島は、「爆発が起きたとき、風が陸から海に向かって吹いていた」という、幸運によって、限定的な空からの被ばくとなったようで、逆からの風であったら、今のままの日本はなかったとまで言われているのだ。

こうした現状を、ごまかさないで、責任を持って

・今の政府
・もともとの原因を作った自民党
・東電
・原子力委員会
・役に立たない経産省の保安院
・事実を覆い隠すために協力しているメディア

は国民に伝える責務がある。