まことに失礼だと思うが、「日刊ゲンダイ」にこんな立派なコラムが登場するとは思ってもいなかった。注目に値するコラムなので、下記紹介します。
政治学者・中島岳志氏 「政治と宗教の接近を強く危惧」
日刊ゲンダイ 2016年2月29日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/176037/1
>安倍内閣の閣僚のほとんどは伝統的な社会を理想とする、宗教色の濃い「日本会議」に所属している
日本会議国会議員懇談会
「宗教色が濃い」ではなくて、間違いなく宗教です。
この中で、戦前の75年と、戦後の70年を3分割して振り返ると、そこには非常に強い相似性が見えてくるとある。
>安倍政権は、集団的自衛権行使のために憲法9条の解釈改憲を閣議決定によって行い、立法府を通さず、内閣の中で行われた。「主権在民」の基本が破られた状態。立憲主義も民主主義も根こそぎになり、戦前以上にひどい全体主義国家になってしまう可能性。
そこに見えるとのは、宗教ナショナリズム≒全体主義 + ポピュリズム という構図だ。
あてにしているアメリカは、必ず引くと、彼も言っている。僕も、ずっと前から、このコラムで予言している。現実に、アメリカは、中国との間で、太平洋を二分割してお互いに管理しようと、包括的な合意をしている。その時、日本はどうするのか。
軍備で、またしても無謀にも、超大国、中国に挑むのか?
「平和主義を基本とした、武力を放棄した世界に唯一の国」の外交力でしか対抗する力はないのではないか。
勿論、今の外務省がそんな力があるとも思えないのだが。