日本では、問題が起こると、真正面から取り扱うのではなく、問題を矮小化して、問題を小さく、小さく見せることが常であるとみえる。
矮小を、当事者が行う場合もあり、周り、メディアなどがそういうことに加担している場合が多い。
例えば、豊洲市場の問題、いつの間にか、「地下からのガスの調査で、問題が無ければ、GO 」という形になってしまった。
一つ僕の推測に基づく物語を書いてみよう。いろんな情報からの思い付きだ。
・東京都は従来から、ゴミの問題で、東京湾を際限なく埋め立ててきた
・旧陸軍の毒ガス研究所の汚染土を、埋め立て地に埋め立てた
・東京ガスは石炭からガスを取り出すための工場を埋め立て地に建てた
・東京ガスは、LPGの登場でこの工場が不要になった
・汚染した土地が残った
・誰かに買ってもらおうと考えた
・東京都は、築地市場の老朽化で、改築か、移転かという問題を持っていた
・デベロッパーは、銀座に近い築地を再開発して、巨額の利益を得ようと考えた
・東京都が東京ガスの工場跡地を買い取ることにした
・そこに築地市場を移転させるシナリオを作った
・豊洲に新市場を作ることを決定した
・建設業界は巨大なプロジェクトで潤った
・デベロッパーは築地の跡地で、がっぽり儲けようと画策した
・成功、大成功のはずだったのに、小池知事が疑義を唱えた
こうした物語を推測してみると、巨悪な裏計画した者がいるのが透けて見える。それに乗っかって、東京ガスは汚染した土地を、高く東京都に売りつけることが出来た。豊洲新市場を作ることを東京都が決めた。東京都のお役人が建設会社に恩を売ることが出来て、天下り先を確保できた。建設業者は潤った。巨大なデベロッパーは、銀座に近い築地に、超高層ビルと建てて、大儲けできることになった。
この裏に、石原知事がいただろうと想像できる。当初の予算、3,900億が、5、900億に跳ね上がった。850億の盛り土費用が消えた。
矮小化はやめよう。全体の構図を見て、これを正していかなくてはならない。