アメリカは日本の防衛からは手を引くようだ!
北朝鮮のミサイル発射と核実験は、日本のジャーナリズムに、そして国民に、意味のないパニックを引き起こしているようだ。
これまでも、6回も日本の上を飛んだのだから、なぜこんなに最近になって大騒ぎが始まるのか、不可解だ。
さて、このミサイル発射で、一番得をしたのはだれか?
安倍さんだ。ムードに弱い日本国民を恐怖にあおって、支持率を5%以上も上げたのだ。先日の僕の推測は不幸にして現実になった。
昨日のニューズウイークを読んでいて、やはりと思う報道があった。日本の新聞は、一切取り上げていない。これも僕の推測を裏書きした記事だった。
アメリカ・ファーストは、こんな形でやってきた。
「対中国の、沖縄から台湾、フィリピンを結ぶ軍事戦略上の海上ライン「第1列島線」の防衛を日本が担当するという。一方、アメリカはグアムまで引く。」
ロイター 2017年9月16日
http://jp.reuters.com/article/idJP2017091601001107
「守ってくれるね、守ってくれるね」と、アメリカに尾っぽを振っていた日本を突き放して、「勝手にやりなよ」と言い始めたのだ。
尖閣も、沖縄も、日本本土も、もともとアメリカが「守備の第一責任者」ではなかったのだが、アメリカはグアムまで引くと計画している。安保条約には、日本に事があれば、まずは、自衛隊が直接行動をとると書いてある。米軍は、それをサポートするという役割だ。
大多数の日本人は、尖閣も米軍が守ってくれると思っていたようだが…。
アメリカは「アメリカ・ファースト」で、ハワイ、アラスカを含む、米国本土の防衛に主眼を置いたということだ。東アジアは、当事国に任せるというスタンスだ。
さて安倍さんは、日本はどうする? 外交力が本当に試される状況になってきた。