昨日(2017.10.15)、TBSの「週刊報道 LIFE」を見ていた。
いろいろ感想があるが、その中でも、中央大学のY教授のゼミの学生と言われる7~8名の学生の話を聞いていて、「え~っ」と思った発見があったので、書いてみる。ちなみに、この先生は、パラサイトシングルという言葉を作られた方だと知っている:「学卒後もなお親と同居し、基礎的生活条件を親に依存している未婚者を言う」
1.これらの大学生は、おおむね、現状に一応満足しているようだ。
・就職、雇用の現状、売り手市場などを基本に
・これは従来の常識からいうと、現状肯定の「保守」
・改革を求めるリベラルではない
2.将来に対する不安は持っている。
・年金、結婚、少子高齢化など。
・変革は怖い
3.社会、政治を変えることには、大きな不安を持っている。
・結果として、リベラルではない。
・結果として保守
驚いたことは、現状肯定の先にある、将来をどう見とおすかという観点が欠落していることだ。当座は、このままがいいと思っている。
たとえば、今のままいけば将来、統制型社会に向かっていく可能性が大だという観点が全く欠落していることだ。
言わば、「様子見の世界」に住んでいるということ。将来を担う日本の大学生として、これで問題はないのかと訊きたい。
指導教授のY先生も、今日的な「様子見主義」に留まっている学生に、現状から将来への予想、展望を、なぜ促さないのかと疑問に思った。
これでは、社会の変革は考えられない。
幸い、1~2名の学生が、現状を変えていかなくてはならないと発言したことに救いを感じたことを書いて置く。
<ハンススロンプのスペクトル>
(Wikipediaより Creative Common License 3.0)