民主主義の退潮 2017年(=最新)
英国の「エコノミスト: The Economist」の分析によると、世界の民主主義の度合いは残念ながら、劣化の傾向にあるようだ。表現の自由、メディアの自由が世界的に劣化しているようだ。
<エコノミストの民主義的インデックス:Democracy Index>
着眼点は60項目で、大きく、下記の5つにグルーピングされている。
・選挙のプロセス
・多元主義 多様性への寛容さ
・政府の機能
・国民の政治参加
・民主的文化・市民の自由
では、日本はどうかを見てみよう。
<日本の民主主義インデックス>
日本は、2017年では、満点10.00に対して、7.88 :「欠陥のある民主主義」の
部類の評価されている。上から3っ目のグループに色分けされている。
確かに、8.25(2008年)から、0.37ポイントも下がっている。
世界で、23位。問題は、「政治への参加」が、大きく足を引っ張っているようだ。
第二次安部内閣の時代から、下がり続けている。ここからは僕の推測だが、
・内閣の右傾化 野党の劣化
・言論の弾圧、メディア(新聞、TV、雑誌など)への、安倍さんからの圧力
EX. テレビ朝日の報道ステーションのキャスターの交代
NHKの国谷さんの排斥
TBSの膳場さんの排斥
・メディア自身も忖度して、政治のお目付け役というの本来の役割を放棄
・政府の国民へ情報隠し、沢山な嘘、中身のない言葉を繰り返している
などがあげられよう。
日本のメディアは、政府に批判的な記事を一切、書かない。コメディアンも政府をネタにはしない。政治評論家も、安倍内閣御用達となって、おとなしくいい子でいる。若者たちに「コミュ力」*などと言う言葉がはやっている。それが言論の自由を損なっているとは、国民は気が付いてはいないようにみえる。
ちなみに、「完全な民主主義」の国々は、こんなところだ。
ノールウエー、スエーデン、フィンランド、アイスランド、デンマークなどの北欧、ニュージーランド、オーストラリア、カナダとかが入っている。
国民も、少し外に目を向けてみてはどうだろう。
*:「コミュ力重視」の若者世代
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56509