動き出す秋

温室を埋め尽くしていた春の花壇苗も
夏を迎え、すっかりなくなりました。
現在、あらたな温室の主はこのシクラメン。
11月の名農祭で毎年大人気の鉢花で
今年も新しい品種が入っているようです。
これから夏休みになるというのに
もう温室では静かに秋が動き出しています。
花卉園芸業界はファッションと同じだとよくいわれます！
ファッション業界では冬に来年の水着を発表したり
夏に秋冬物の新作を発表し、流行を育てていきますが
草花も色などのトレンドがあり、ファッションと同じように
一足早い先の季節を歩んでいなければならないからです。
園芸は本来「園藝」と書く芸術のひとつ。
フラワーアレンジにしても切花業界にしても
お洒落に敏感で常にセンスを磨かなければならない厳しい世界です。

今こそサラダリウム

これは職員玄関で環境システム科が
簡易水耕栽培装置で育てているサンチュ。
サンテュはよく韓国料理で焼き肉をはさんで食べる
野菜として知られています。
結球しないレタスの仲間で、苦みもなく
簡単に育てられることから自分で栽培する人も多い野菜です。
このような装置が１つ家庭にあれば
新鮮な野菜を摘んで料理に利用することができとても便利ではないでしょうか！
また熱帯魚やアクアリウムのように
きれいな照明を利用してインテリアにも使えます。
水換えの必要もなく食べることもできるので
おそらく一般家庭にも普及されていくものと思われます。
４年ほど前、チームはサラダリウムという名をつけ
レストランや食育に使ってはどうかと提案し
コンクールで入賞したことがあります。
当時はまだ一般的ではなく珍しい考え方でしたが
この数年で当たり前のものになってきました。
時代はものすごい勢いで流れていることを感じます。